大阪革新懇がアピール「橋下独裁許すな」、本人＝「ハシ（橋）ズム」批判に答えず？

◆大阪革新懇（進歩と革新をめざす大阪の会」は３１日、「橋下知事と大阪維新の会による独裁政治ゆるすな！の対話運動と共同を訴えます」とのアピールを発表しました。アピールは橋下知事率いる「維新の会」が「教育基本条例案」など２つの条例案を府議会に提出し、教育委員会・校長・教職員を序列化し、知事の意に沿わない教職員を排除・免職できる内容となっていると指摘。「政治には独裁が必要」とくり返す橋下氏らの政治手法を断じて見過ごすことはできないと批判しています。

橋下氏を大阪市長にするなら大阪全体が独裁政治と強制社会のまちと化し、しかもファッショ的な政治体制を全国に広げる野望を隠そうとしていないと強調。今回のダブル選挙は橋下氏がすすめる異常な独裁政治をストップさせるたたかいであり、「橋下知事を大阪市長にさせない」を最大の焦点ににとりくむことが重要としています。

◆大阪市長選（１１月１３日投票、２７日投票）にくら替え出馬を表明した橋下徹大阪府知事は、退任の日３１日、府庁内で記者会見しました。記者から「橋下知事への批判が強まり、“ハシ（橋）ズム”と言われているが？」との指摘には全く触れませんでした。

【松下ゆたかのコメント】

政治が行き詰まり、政治と社会の閉塞感が強まるなかで、勇ましく見える政治家に期待する傾向があります。その大衆真理を逆手にとって、独裁政治が台頭してくることがあります。橋下氏は、まさにこうした類（たぐい）の政治家でしょう。知事にしても市長にしても“首長”は大統領と同じように大きな権力をもっています。自ら「独裁政治」とくり返すなど確信犯です。“ハシ（橋）ズム”を退治するために力をあわせましょう。