なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を!10・30大集会インふくしま 」が30日、木々が色づき始めた福島市の『四季の里 』で開かれました。実行委員会が「参加者は1万人を超えました」と発表すると、歓声があがり拍手がおきました。壊されたふるさとでの平穏な暮らしを返せ、政府と東電は責任を取れと、「オール福島」の意思を訴える、原発事故後最大の集会となりました。


◆JA福島会長・浪江町長・飯館村長・前知事・志位委員長 訴え

「福島で生きていきたい」「ふるさとを返して」など、平和なふるさとでくらしたいという切実な思いをつづったゼッケンを身につけた福島県内の参加者をはじめ、47都道府県すべてから駆けつけました。


また、仮設住宅や県外に避難している住民たちも参加。浪江町から二本松市の仮設住宅に家族とともに避難している理容業の志賀直之さん(68)は、「原発のせいで家を失い仕事を失い、孫とも離ればなれになってしまった。賠償もせず被害者を裸で放り出したままにしている国と東電は絶対許せない」と話しました。


ステージから「ふるさとを汚したのは誰!」の歌声が響くと、「東電だ!」と応じる参加者たち。子どたちが大声コンテストで「外でかくれんぼしたい!」と叫ぶと、大人たちは「遊ばせたい!」と応え、舞台と会場が一体となって盛り上がりました。


12人の集会呼びかけ人を代表して早川篤雄氏(楢葉町住職)と片岡輝美さん(会津若松市・会津放射能情報センター代表)があいさつ。


続いて、福島県農協中央会会長の庄條徳一氏、浪江町長の馬場有氏、飯館村長の菅野典雄氏、福島県前知事の佐藤栄佐久氏があいついで登壇。発言のたびに拍手、「そうだ」のかけ声がとびました。馬場町長は「本当に、悲しいです。悔しい。浪江町民2万1千人が県内や全国に避難している。そんな状況をつくったのは誰だ!東京電力です。国策として進めてきた国にも責任があります」と訴えました。


日本共産党志位和夫委員長 があいさつし、「この集会の大きな成功を力に、さらに世論と運動をひろげ、原発にしがみつく勢力を追い詰め、包囲しましょう。安心して住み続けられる福島、原発ゼロの日本をつくるために、頑張りましょう」と呼びかけました。


集会参加者は「ふくしまに生き、明日につなぐ」と題したアピールを採択。アピールは「美しい大地・空・海を引き継ぐために!いま、声をあげましょう!広げましょう!『なくせ原発!』とうたっています。集会後、「なくせ原発」「徹底的に除染しろ」「全面賠償当たり前」など、シュプレヒコールしながらパレードしました。

【10月31日付「しんぶん赤旗 」に掲載】


松下ゆたかのコメント

晴れ上がった秋空と紅葉がきれいな「四季の里 」に、全国各地から熱い思いを胸に1万人を超える仲間が結集。地元の農民連のみなさんが用意してくれた“復興なべ”で腹ごなしして、会場を埋め尽くしました。「参加者が1万人を突破しました」との報告に、会場からは大きな声援と拍手で応えました。党派を超え、立場を超えて会場が一体となり、まさに「オール福島」で集会は大成功しました。この力を全国に広げに広げて危険な原発を根絶させていきましょう!集会に参加された皆さん、ささえてくれた皆さん、本当にありがとう!