米国やオーストラリアなど9カ国の通商担当者が参加し、ペルーのリマで行われていた環太平洋連携協定(TPP)第9回拡大交渉会合が28日、終了しました。ペルーのバスケス主席交渉官は終了後の記者会見で、大枠合意に向け前進したとする一方で、各国の立場に依然隔たりがあるとの認識を示しました。日本で浮上した「交渉参加後の離脱案」には、米国の代表が「予測していない」と否定的な見解を表明しました。米国のワイゼル首席交渉官は記者団に「妥結への真摯な意思を持たずに、交渉のテーブルにつくような国をわれわれは望んでいない」と離脱を前提とした交渉参加はすべきでないとクギを刺しました。
【10月30日付「しんぶん赤旗 」掲載】
【10月30日付「しんぶん赤旗 」掲載】