「交渉参加は許さない。徹底的にたたかっていく」--。全国農業協同組合中央会(JA全中)などの農林水産団体、消費者団体、医療団体は26日、「TPP交渉参加に反対し、日本の食と暮らし・いのちを守る全国決起集会」を東京・日比谷野外音楽堂で開き、北は北海道から南は九州・沖縄まで3000人以上が参加しました。


◆主催者あいさつにたったJA全中の萬歳(ばんざい)章会長は、11月のAPEC(アジア・太平洋経済協力会議)にあわせてTPP(環太平洋連携協定)交渉参加表明を急いでいる野田内閣について「国民を無視した極めて強引で拙速なやり方は断固認められない」と批判。「最優先課題は震災復興と原発事故の収束だ。将来不安に追い討ちをかけるTPP交渉参加はまったくの暴論」と述べ、共同の強化を呼びかけました。


◆日本医師会の中川俊男副会長が連帯のあいさつ。「アメリカは2001年以来、日本の医療に利益を追求する市場原理を導入するよう要求してきた。世界に誇る平等で公平な医療が提供できなくなる。気がついたら保険で治療がほとんどなくなる」と警告し、日本医師会として絶対反対の態度を表明しました。集会実行委員会の、全国森林組合連合会の林正博会長、全国漁業協同組合連合会の服部郁弘会長、生活クラブ生協連合会の加藤好一会長らが次々に登壇。「復興に一体となってとりくむ力をもぎとるような仕打ちは、許されない」(服部氏)などと主張しました。


各党の代表があいさつ。日本共産党 から志位和夫委員長市田忠義書記局長 を先頭に、穀田恵二笠井亮塩川鉄也各衆院議員 と、紙智子井上哲山下芳生田村智子 の各参院議員が出席しました。代表してマイクを握った志位委員長 は「広く国民と手を携え、この亡国のくわだてをくい止めるため最後まで力を尽くす」と表明すると、「頑張れ」の声と大きな拍手がおきました。【10月27日付「しんぶん赤旗」に掲載】


松下ゆたかのコメント

国民の正論と運動が燎原の火のように全国に広がるなかで、首都東京にいよいよ攻めあがってきた感があります。JA・全漁連・全森連・日本医師会・消費者団体が大同団結して3000人が結集。ゼッケンとのぼり旗、鉢巻を締めた参加者を前に、「TPP参加反対」のはちまきを凛々しくしめた志位さんが登壇し、熱烈なあいさつをすると、「がんばれ!」の声援と大きな拍手が鳴り響きました。アメリカ・財界の「使いっぱしり内閣を包囲し、追い詰め、TPP交渉参加決定を断念させましょう!ブログフレンドのみなさん、ぜひ、全国のお知り合いに呼びかけてください。よろしくお願いします。