「バナナ・ボート」や「マティルダ」などのヒット曲で知られる米歌手ハリー・ベラフォンテ氏は17日付けのロイター通信のインタビューに応じ、米国で続くウォール街への抗議活動について「若い人たちの行動に大変勇気付けられた」と共感を示しました。


ニューヨークのハーレム地区や母の出身国ジャマイカで少年時代を過ごした同氏は貧困の中で育ち、歌手としてデビューしてからも黒人差別に直面することが何度もあったといいます。84歳の同氏はインタビューで「移民女性である母が経済面で苦労している姿を見て育った。人生を不平等の犠牲にさせてはいけないことを学んだ」と語りました。


ウォール街への抗議活動が広がっていることに関連して同氏は「世界には今も大きな不平等が存在し、多くの人にとってチャンスは不足している。」と述べました。


その上で、「無関心でいる権利もあると思うかもしれないが、何もしないでいると非常に大きなつけを払わされることになる」と指摘。一方、「どんなことをしてもいいわけではない」とも述べ、抗議者たちに平和的行動に徹するよう求めました。

【10月19日付「しんぶん赤旗 」に掲載】


松下ゆたかのコメント私の大好きなハリー・ベラフォンテの写真が「しんぶん赤旗 」に載っていて嬉しくなった。その彼が「99%行動」に賛辞を述べており、さらに嬉しくなった。反格差を訴える「99%行動」はアメリカからヨーロッパに、そして全世界へと燎原の火のように広がっている。

戦前、アメリカ・シカゴのメーデーが「8時間労働制」をかかげ、世界中に広がったことを想起する。アメリカ型の資本主義も、ヨーロッパ型の資本主義も「99%」の民を幸せにできないとすれば、一体どうしたらいいのか?まもなく資本論を書いたカール・マルクス生誕200年がやってくる。利潤第一主義の行き過ぎを正すことが、唯一の解決策であることはたしかなのに・・・