資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の初公判が6日、東京地裁(大善文男裁判長)で開かれました。同被告は起訴事実を否認。検察官役の指定弁護士は、同被告が元秘書と共謀して虚偽記載したと主張しました。この問題で、日本共産党市田忠義書記局長は、「『潔白』言うなら喚問に応じよ」との声明を発表しました。

【10月7日付「しんぶん赤旗」に掲載】

「『潔白だ』とそれほど自信をもって疑惑を否定できるなら、なによりもまず国会での喚問要求に応じるべきだ」と強調しました。市田氏は、「小沢氏が強制起訴されたのは、政治資金収支報告書の虚偽記載に関与していたのではないかという疑惑が浮上し、4億円の土地購入資金の出所をめぐる本人の主張が二転三転し、みずから疑惑を広げたところに大きな問題があった」と指摘。「小沢氏自身の疑惑をめぐるこの間の態度が、強制起訴という結果を招いたわけで、彼の言い分は成り立たない」と批判しました。

その上で、疑惑を持たれた政治家は自ら国会の場で疑惑を晴らすべきだという「政治倫理綱領」を国会で策定したのは小沢氏本人だと言及。「一方的な発言ですませることができるインターネット番組には出演しながら、国会では政治家としての政治的・道義的責任を明らかにする態度をとらないというのは、小沢氏の言い分の真実性が疑われても仕方がない。あらためて証人喚問を求めていきたい」と表明しました。

【松下ゆたかのコメント】国会議員の任務は国民を代表して国会で発言して、政治を前に動かすことが任務です。与党であれ、野党であれ、それが基本的な任務です。ところが小沢一郎という政治家は、民主党の代表として本会議で原稿を読んだことはありますが、ほとんど国会の表舞台で発言したことを見たことがありません。

“大物政治家”といわれ、毎日のようにテレビがその動向を伝えていますが、裏舞台の話が殆どです。発言する場合でも一方的な話で、質問にていねいに応えない。 私から言えば“欠陥”政治家=闇で糸引く”制止”家です。昔、「歴史は夜つくられる」というタイトルの外国映画がありましたが、もう、そんな政治はごめんです。国民の願いで動く新しい政治をつくるために、力をあわせましょう。真実の報道を貫く「しんぶん赤旗」のご購読を心から呼びかけます。