きょうの「しんぶん赤旗」にこんな記事が載っていました。

原発事故の遠因は日本人の怠惰(たいだ)な生き方ーー。5日の衆院震災復興特別委員会で、こんな珍説が飛び出しました。発言したのは自民党の額賀福志郎議員で、「都合の悪いことは聞きたくない、危険なことは見たくない、できるなら楽をしたいという戦後(日本)の社会的な生活感覚、怠惰な生きざまが遠因になった」と述べました。

「安全神話」にどっぷりつかって重大事故を招いた自民党政権の責任に反省もなく、“国民性”に責任を転嫁するとは開いた口がふさがりません。もう1人、無反省ぶりをさらしたのが同党の西村康稔議員。「電力不足への不安が企業の海外移転を加速している。『来年夏までに』なんていっている場合じゃない」と早期再稼働を督促しました。「海外移転」を口実に原発「再稼働」を急がす財界にいいなりの質問で、政権から転落しても抜け出せない体質のようです。

信頼関係を原発輸出についても西村氏は、世界では496基の原発建設計画があるとして、政府が積極的に売り込むよう求めました。福島原発事故の収束さえできていないのに、これまた財界いいなりぶりを際立たせました。

野田佳彦首相も、事故原因の究明もまともな規制機関もないのに再稼働を進めていく考えを表明。原発輸出についても「原子力協定を結んでいる関係国との信頼関係を踏まえて協力していく」と応じました。

【松下ゆたかのコメント】2人の議員ともテレビカメラが入っているのを承知で、こうした事実に反し、国民の気分・感情とも離れた発言をだらだらとやっていました。「原発マネー」を 受け取り「安全神話」をふりまき、重大な事故を引き起こしても、被災者や国民に謝罪もしない。そして、いまだに「原発推進」「再稼働を急げ」「原発輸出 を」と煽り立てる姿を見て、悲しくなりました。こんな政治をいつまでも続けていたら、日本という国は亡んでしまうのではないか。2大政党政治をのりこえ て、新しい政治の流れを作りましょう。共産党を大きく伸ばしてください。