◆野田佳彦首相は4日、首相官邸で全国農業協同組合中央会(JA全中)の蔓歳章会長ら農業関係団体の代表と面会しました。萬歳会長が環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題について「TPPは日本の農業を壊滅させる」と参加反対の考えを伝えたのに対し、首相は「いろんな皆さんの声を聞いて判断したい」と述べるにとどめました。

◆鹿野道彦農林水産相は4日の閣議後の会見で、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の是非の結論を出すよう求める声が強まっていることに関し、「なぜ、11月のAPECなのか分からない。日にちを限定して本当にしっかりした議論ができるのか」と反対する考えを示しました。

また、いったん交渉に参加して途中で離脱する案については「どういう影響があるか、きちっと今のうちから受け止めておかないといけない。信頼の問題もある」と否定的な認識を示しました。

【松下ゆたかのコメント】この重要な問題で首相と担当大臣との間に、認識の違いがはっきりしてきました。これまでの運動の前進が政府を追い詰めてきています。「財界・アメリカ直結内閣」をさらに追い込み、どじょうが穴から出られないようにしましょう!