福島原発の事故災害を受け、原発に頼らないエネルギー社会のあり方を考える対話と共同の輪を京都から広げようと著名9氏が3日、「いま、京都から、よびかける」との京都アピールを発表しました。呼びかけ人の安斉育郎・立命館大学名誉教授と大島堅一・立命館大学教授、深尾正之・元静岡大学教授、宮本憲一・元滋賀大学学長、和田武・日本環境学会会長の5氏が京都府庁で記者会見しました。

会見で、安斉氏らは、若狭湾に集中する原発郡から30㌔~80㌔圏内に全域が入る京都から発信する意義を強調し、原発ゼロをめざして「市民が主体的にエネルギー政策議論に参加する運動を起こしたい」とアピールの趣旨を説明しまいた。

アピールは、▽「原発ゼロ」も視野に、再生可能エネルギーの本格導入、省エネルギー社会の実現▽「若狭に原発はいらない」をかかげ、暮らしの将来展望を切り開く▽幅広い対話と討論を広げるーーの3点で、賛同・メッセージを呼びかけています。

呼びかけ人は、ほかに、浅岡美恵(弁護士、NPO法人気候ネットワーク代表)、飯田哲也(NPO法人環境エネルギー政策研究所所長)、竹濱朝美(立命館大学教授)、ヨハン・ガルトゥング(国際NGOトランセンド代表)の各氏です。
<10月4日付「しんぶん赤旗」に掲載>

【松下ゆたかのコメント】こういう取り組みが地方から広がっていくことは大事ですね。専門家が運動の先頭に立つことも、いままでにないことですね。「原発マネー」に侵されていない学者の奮闘に期待のあっぱれ!