9月24日付の「しんぶん赤旗」に、日本らしい発想で自然エネルギーへの展望を開くことが大事だと実感させるいい記事が載っていましたので、紹介します。

<自然エネルギーへ工程表を>=公害・地球環境問題懇談会がシンポジウム
24日、東京都新宿区内で「いまこそ原発依存から自然エネルギーへ」と題されたシンポジウムが開かれました。公害・地球環境問題懇談会(JNEP)が主催、60人以上が参加しました。

総合研究大学院大学教授の池内了氏が講演、再生可能エネルギーの具体化な方法を研究している東京大学大学院生の佐川清隆氏が特別報告、JNEP幹事の渡辺章氏が事例紹介しました。

池内氏は「有限の地下資源から無限のちじょう資源へ」と題した講演で、「日本は地下資源には乏しいが、発想を変えてみると、森林や水など地上の資源の豊富な国」と話しました。「今は技術の転換期。原発に代表されるような大型化・集中化・一様化の技術から、各地域で生産し消費する分散型の発電技術に転換するべきだ」と指摘。

自然エネルギーへの研究投資と実行の具体的なスケジュールを政府に要求することが大事だと主張しました。

佐川氏は与那国島の風力発電やドイツの具体例などをまじえて「原発脱却と地球温暖化対策は、省エネや再生可能エネルギーの転換で可能です。再生可能エネルギーへの転換には市民の主体性が何より決定的です」と話しました。

事例報告では日本各地での市民や自治体による自然エネルギーでの発電事例が紹介されました。

【松下ゆたかのコメント】野田首相はアメリカでの記者会見で、「原発の再稼働」を明言しています。この背景には、「将来の核武装への潜在力の維持」があると言われています。原発をなくしても自然エネルギーで大丈夫という確信を広めることが大事です。今回のようなシンポジウムを全国で開きたいですね。