北海道で発行されている「北方ジャーナル 」誌が電力会社の「やらせ」問題で、スクープを連発している「赤旗」に注目。「しんぶん赤旗 」編集局社会部司法・調査報道担当デスク=森近茂樹さんに緊急インタビューをして、10月号に掲載した。なぜ、「赤旗 」がスクープできるのか?皆さんに中身だしごとに紹介している。今回は「第3弾」。

■<「赤旗 だったら、守ってもらえる」>
「問」-情報がたくさん寄せられ過ぎて追いつかない、ということはないですか。たとえば北海道支局は現在3人体制だそうですが、東京の社会部はどれくらいの陣容で。

「答」-「いや、決して多くないですよ。編集局に届くファックスやメールを全部さばいていたら、とても手が足りない。だから、判断力とスピードが常に求められます。『これだ』と思ったら徹底的に調べて、素早く出す」

「問」-今回のメールの件も、2号機定期点検とかに合わせて温めていた、というわけじゃなくて。

「答」-「それこそ情報が寄せられて、すぐ動きました」

「問」-記者クラブメディアは、えてしてほかの様子を伺うというか、取材していても他社が書くまで書かなかったり、ほかが動いてないようだったらやめたり、とかがありそうですけど、赤旗 は違う。

「答」-「ほかがやってるかどうかは、ほとんど考えません。自分たちがやるべきと思ったら、迷わずスピーディにやる。特に原発の問題は編集局が総力を挙げて取り組んでいるテーマなので、問題のメールを入手できた時は一同が色めきたちました」

「問」-敢えて野暮なことを訊きますが、今回の情報提供者については、紙面に載ってる以上のことは教えていただけないですか。

「答」-「それはもう、われわれが最重要視しているのが取材源の秘匿ですから、記事に出ている表現で『関係者』としか言えません。今回のように電力会社のニュースならまだしも話題によっては自衛隊や警察などの関係者からの情報提供もありますから、そういう人たちの身を守ることには全力を注ぎます。本紙(「赤旗 」)への内部告発などが絶えないのは、そうした信頼の積み重ねによるところも大きいんじゃないでしょうか。『赤旗 だったら絶対に守って貰える』というのがあるんだと思います。

「問」-九電の時のスクープもふくめ、どういう反響が編集局に届いていますか。賞賛はもちろん、嫌がらせや圧力みたいなのもあるんじゃないかと予想しますけど。

「答」-「『非常によくやってくれた』『さすが赤旗 だ』といった声を多数お寄せいただいてます。合わせて、『今後もどんどん追及してほしい』というご期待の声も。嫌がらせみたいなものは、今回はほとんどないですね。あったとしても、それで混乱するとかいうようなことはないです。それこそ、かねてから『いかなる圧力にも屈しない』というのは、本紙(赤旗 )の代わらぬスタンスなので、嫌がらせなどがあったらむしろ、それを追及していくでしょうね」。

【松下ゆたかのコメント】
私が読んでいても感心します。一言でいって、共産党 と「しんぶん赤旗 」が「国民と真実に誠実な党」であり、その機関紙だからでしょう。この複雑怪奇な世の中にあって、政治家やマスコミまでが汚れたカネで買収されている社会にあって、企業献金を受け取らず国民を裏切らない共産党 と「赤旗 」の存在は、本当に貴重です。ぜひ、「しんぶん赤旗 」の読者を広げてください!日本共産党 の党員を増やしてください!心からうったえます。