9月19日に明治公園で6万人を結集して開かれた「さようなら原発集会」で壇上から訴えた8人の方の発言が、本日付の「しんぶん赤旗」に掲載されていますので、紹介します。

◆内橋克人さん(経済評論家)
これから生まれてくる幾世代もの子孫の人びとが、みなさんに敬意を表する時代が必ずくると信じています。原発エネルギーではなく、命のエネルギーが輝く国にしようではありませんか。今日、その一歩が踏み出されます。さようなら原発、こんにちは命輝く国。その第一歩をみなさんとともに歩き続けたいと思います。

◆落合恵子さん(作家)
子供は、どの国の社会に生まれるか、選ぶことはできません。生まれてきた国に原発があって、この暴走があったことが、私たちの社会です。今度はどこで、次は誰が犠牲になるのかと、ストレスを抱いて生きていくのはもうイヤだと叫んでいきたい。子どもが夜中に起きて「放射能こないで」と泣き叫ぶような社会を続けさせてはならないはずです。

◆大江健三郎さん(作家)
原子力によるエネルギーは必ず荒廃と犠牲をともないます。イタリアでは、人間の命が原発によって脅かされることはない。しかし、日本人はこれから原発の事故を恐れなければならない。私たちはそれに対処するということを、想像力を持たない政党の幹部、経団連の実力者に思い知らせる必要があります。そのためには民主主義の集会、市民のデモしかありません。しっかりやりましょう。

◆鎌田慧(さとし)さん(ルポライター)
野田首相は、国連で原発の再開を演説するとしています。しかし、安全性と信頼性はすでに破たんしている。それでも再開するのは、住民への敵対です。いま日本人の8割におよぶ人が、「原発のない社会にしたい」といっています。その声を無視して政治ができるわけがありません。私たちは、原発にさよならをいいます。「また会う日まで」ではなく、「もう絶対に会わない」が私たちのメッセージです。

*あと4人の方の感動したお話は、次回に紹介させていただきます。