北電の″やらせ”の生々しい実態が、その後の共産党の調査で確証されました。9月21日付の「しんぶん赤旗」の1面トップで報じられていますので、紹介します。

北海道電力泊原発(古宇郡泊村)3号機建設をめぐり、道が2000年に道内5会場で開いた「道民のご意見を聴く会」に北電社員、OB、取引業者らが一般参加者を装って多数参加し、ぐるみで賛成意見を提出していたことが分かりました。日本共産党真下紀子道議畠山和也道委員会副委員長が20日、道庁内で記者会見し明らかにしました。

2000年3月に泊村、同5月に旭川、札幌、帯広、函館の各市で開かれた「聴く会」すべてに北電社員が参加。真下道議の調査では、少なくとも泊で1人、旭川で11人、札幌でのべ29人、帯広で4人、函館でのべ2人の北電関係者の意見陳述・アンケート提出が確認されています。5会場の意見提出件数は202.北電関係者による会場での提出件数は47で、2割を超えます。

意見総数では賛否が拮抗しており、一連の「やらせ」がなければ、反対意見が賛成意見を大きく上回っていました。泊原発3号機自身が「つくられた虚偽の世論」による存在で、知事が建設を認めた根拠が崩れたことになります。アンケート記入者には、当時旭川支店長だった松藤哲夫元副社長や長谷川陽一元常務らの幹部名がずらり。井田邦佳現道電力総連委員長など労働組合幹部の名もありました。

真下道議は「聴く会を主催し、この『やらせ』の意見提出を受けて3号機建設にゴーサインを出したのは道です。高橋はるみ知事は北電役員から献金を受けていますが、北電の調査待ちにならず道自らが調査する責任がある」と話しています。

【松下ゆたかのコメント】
まさに″赤信号、みんなで渡れば怖くない”の悪行です。高橋知事は、いまだに北電からの「献金」を返上していません。恥ずかしくないのでしょうか。私は、真下紀子道議が、よく調べて「偽装参加者」の名前を特定されたと感動しています。地元の共産党真下道議にあっぱれ!北電と高橋知事に大喝っ!