石原都政のもとでの抑圧的な教育行政と、その「尖兵」としてうごめいていた自民党と民主党の都議に、断罪が下されました。きょうの「しんぶん赤旗 」には、勝利判決を喜ぶ原告らの写真とともに、記事が掲載されています。

【9月17日付の「しんぶん赤旗 」の記事】
東京都立七生養護学校(現七生特別支援学校) の性教育に一部の都議や都教育委員会が介入したのは違法だとして、当時の教員・保護者ら31人が損害賠償などを求めた訴訟で、東京高裁(大橋寛明裁判長)は16日、都と都議に計210万円の賠償を命令した一審判決を支持する判決を出しました。

判決は自民党の田代博輔都議(当時)、同古賀俊昭都議、民主党(当時)の土屋敬之都議が2003年7月に同校を訪れ、養護教諭2人に対して行った言動は「侮辱にあたるとともに(旧教育基本法10条1項の)『不当な支配』にもあたる」と認めました。また、都教委は「不当な支配」から教員を保護すべき義務に違反したと指摘しました。

さらに学習指導要領について「一言一句が法規としての効力を有するとすることは困難」で、教委についても「教員の創意工夫の余地を奪うような細目にわたる指示命令を行うことは許されない」と判断。同校で行われていた性教育は「学習指導要領に違反しているとはいえない」とし、性教育を理由に10人の教員を「厳重注意」にしたのは違法だとしました。


【松下ゆたかのコメント】
今回の東京高裁の判決は痛快です。学校の現場にまで行って、現場の教師に不当な言動をはいた自民と民主の都議と、それを制することもせず、この蛮行を助長させていた都教委の姿勢も許しがたいものです。一方、大阪では、橋下知事が「日の丸・君が代」を強制する条例をごり押ししようとしていることに対して、教育委員全員が「余にも乱暴」と反旗を翻したそうです。反動的な都教委と自民・民主に大渇ッ!府教委にあっぱれ!