<「原発ゼロの日本」へー撤退の政治決断を求める>
【反町】共産党の「エネルギー基本計画」というのはどうい形なんですか。例えば原発依存度を何%くらいまでもっていったらいいのか。再生可能エネルギーはどのくらいか。そのイメージはありますか。
【志位】私たちは今度の福島原発事故を受けて、原発には、他の事故にはない「異質の危険」があると言っているんですよ。いったん放射性物質が外部に漏れ出したら、これを抑える手段をもっていない。「空間的」にどこまでも広がっていく。「時間的」にもいつまでつづくかわからない。それから1つの地域社会を破たんの危機に陥れていく。こんな種類の事故というのは他にないですよね。
これは原発という技術が、本質的に「未完成で危険な技術」だと言うところからきています。その一番の危険の本質は、どんな原発も、原子力エネルギーを取り出す過程で莫大(ばくだい)な「死の灰」をつくる。100万㌔㍗の原発でしたら、1日で広島型原爆3個分の「死の灰」をつくる。これを閉じ込めておく保障がない。
【八木】そういうなかでどういう中長期な(計画を)。
【志位】私たちは、原発からの撤退をまず政治決断すべきだという立場です。
【反町】即時ですか、徐々にですか。
【志位】私たちとしては、5年から10年以内に「原発ゼロの日本」にする。それと同時並行で、再生可能エネルギーの普及に全力で取り組む。日本で利用可能な再生エネルギーの量は、環境省の試算で、だいたい原発の40倍はあるといわれていますから、最大のスピードでこれをやりながら、5年から10年以内には「原発ゼロの日本」にしようと。
【反町】(再生可能エネルギーで)電気料金が高くなってもいいんですか。
【志位】よく電力会社から「原発は安い」といわれるが、これはインチキですね。たとえば「バックエンド」の費用ー使えなくなった炉は廃炉にしなければならない。それを含めた後始末が必要ですねこれはものすごい費用がかかるんですよ。この「バックエンド」の費用などは計算されていませんしね。ですから実際は安いということはないんですね。
しかも、今度みたいな事故を起こしてしまったら、これは安いどころの話ではないわけで、いったいどれだけのお金が後始末にかかるのか、想像もつかないわけですね。そういう意味からいっても、安いということにはならない。だいたい人間の命と、電気料金の低い高いということは天秤(てんびん)にはかけられないですよ。やっぱり人間の命、子供たちの未来を考えたら、原発との共存は続けられないというのが私たちの立場です。
【松下ゆたかのコメント】
あと、何回かに分けて、志位さんの話を紹介させてください。
【反町】共産党の「エネルギー基本計画」というのはどうい形なんですか。例えば原発依存度を何%くらいまでもっていったらいいのか。再生可能エネルギーはどのくらいか。そのイメージはありますか。
【志位】私たちは今度の福島原発事故を受けて、原発には、他の事故にはない「異質の危険」があると言っているんですよ。いったん放射性物質が外部に漏れ出したら、これを抑える手段をもっていない。「空間的」にどこまでも広がっていく。「時間的」にもいつまでつづくかわからない。それから1つの地域社会を破たんの危機に陥れていく。こんな種類の事故というのは他にないですよね。
これは原発という技術が、本質的に「未完成で危険な技術」だと言うところからきています。その一番の危険の本質は、どんな原発も、原子力エネルギーを取り出す過程で莫大(ばくだい)な「死の灰」をつくる。100万㌔㍗の原発でしたら、1日で広島型原爆3個分の「死の灰」をつくる。これを閉じ込めておく保障がない。
【八木】そういうなかでどういう中長期な(計画を)。
【志位】私たちは、原発からの撤退をまず政治決断すべきだという立場です。
【反町】即時ですか、徐々にですか。
【志位】私たちとしては、5年から10年以内に「原発ゼロの日本」にする。それと同時並行で、再生可能エネルギーの普及に全力で取り組む。日本で利用可能な再生エネルギーの量は、環境省の試算で、だいたい原発の40倍はあるといわれていますから、最大のスピードでこれをやりながら、5年から10年以内には「原発ゼロの日本」にしようと。
【反町】(再生可能エネルギーで)電気料金が高くなってもいいんですか。
【志位】よく電力会社から「原発は安い」といわれるが、これはインチキですね。たとえば「バックエンド」の費用ー使えなくなった炉は廃炉にしなければならない。それを含めた後始末が必要ですねこれはものすごい費用がかかるんですよ。この「バックエンド」の費用などは計算されていませんしね。ですから実際は安いということはないんですね。
しかも、今度みたいな事故を起こしてしまったら、これは安いどころの話ではないわけで、いったいどれだけのお金が後始末にかかるのか、想像もつかないわけですね。そういう意味からいっても、安いということにはならない。だいたい人間の命と、電気料金の低い高いということは天秤(てんびん)にはかけられないですよ。やっぱり人間の命、子供たちの未来を考えたら、原発との共存は続けられないというのが私たちの立場です。
【松下ゆたかのコメント】
あと、何回かに分けて、志位さんの話を紹介させてください。