プルサーマル計画って何のこと?きょうの「しんぶん赤旗」に、わかりやすく解説されていますので、紹介します。

【8月29日付「しんぶん赤旗」の記事】
<問>原発のプルサーマル計画について住民の意見を聞くシンポで国や電力会社の“やらせ”が次々明らかになっている。そもそもプルサーマル計画って何なの?

<答>一般の商業用原発でプルトニウムを含む燃料、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を燃やすものだ。日本の各電力会社が使っている原発は軽水炉というタイプで、熱中性子炉(サーマルリアクター)の1種だ。プルとサーマルでプルサーマル計画だ。

<問>原発の燃料は本来ウランじゃなかったの?

<答>国は原発の使用済み燃料を再処理して取り出したプルトニウムを利用する「核燃料サイクル」を原子力政策の柱としている。ところが、プルトニウムを燃料に比べ低い温度で溶けやすいため、東京電力福島第1原発のように原始炉を冷却できなくなったときに炉心溶融(メルトダウン)の危険性がいっそう高くなるといわれている。核分裂反応を制御する制御棒の利きが悪いという問題も指摘されている。

<問>国や電力会社は、どうして“やらせ”までして推進するの?

<答>プルサーマル計画が持ち上がったところは、どこも住民がなどから反対の声があがり、中止に追い込まれる例が続出した。シンポジウムが開かれた当時、国は2010年度までに16~18基で実施することをめざして、躍起になっていた。プルサーマル運転中だった福島第1原発3号機は事故で炉心が溶け、爆発を起こして大量の放射性物質を放出した。プルサーマル運転が事故の進展に影響を及ぼした可能性もある。ただちにやめうべきだ。<記事全文>

【松下ゆたかのコメント】
・日本の国民は、政府や電力会社やマスコミまでが真実を隠しても、学習で危険性をつきとめ、運動で危険なプルトーマル計画を中止に追い込んできました。共産党と住民の運動は、これからが本領を発揮する時です。がんばりましょう!