いつの間にか民主党の代表選挙が始まりました。この選挙に勝った者が次の内閣総理大臣になるというのに、わずか3日で決着がついてしまう。しかも、世界陸上選手権大会に国民の目はクギ付け、「同じような政治家の話など聞きたくない」という状況です。そこで、テレビ朝日系の「朝までなまテレビに出演し、熱弁をふるった日本共産党の小池晃政策委員長の話を紹介します。

【8月28日付「しんぶん赤旗」掲載】
日本共産党の小池晃政策委員長は27日、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演し、民主党代表選挙、原発問題やエネルギー政策で他の出演者と意見を交わしました。「新総理は日本を救えるのか」がテーマの番組では、民主党代表選挙について、「内閣改造みたいだ」(ジャーナリストの上杉隆氏)など批判的な声が相次ぎました。小池氏は「首相を選ぶ選挙で自民党政権も含めて、これほど政策論争がない選挙はない」と指摘しました。

原発問題では小池氏は、世論調査で国民の7割が撤退と答えていることを紹介しながら、復興問題やエネルギー政策が、「全然議論にならないのは異常だ」と述べました。「共産党は原発に賛成だ」と述べえする司会の田原総一朗氏に対し、小池氏は原発建設に反対してきた日本共産党の一貫した立場を説明。再稼動を前にしたストレステスト(耐性試験)について、「聞けば聞くほどストレスを感じる」と述べながら、電力会社が実施し、原発推進機関の経済産業省の下にある原子力・安全保安院が評価する「究極のやらせテストだ」と批判しました。

東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「小池さんに賛成だ」と応じ、「ストレステストの客観性が信頼できない」と語りました。円高問題では、金融政策に話が集中するなか、小池氏は「いくら金融緩和をしても、そのお金が国内需要にまわらなければ意味がない。賃上げや雇用政策で日本経済の体質を変えないといけない」と述べ、内需をあたためる政策転換の必要性を強調しました。

【松下ゆたかの一言コメント】小池晃さんは、“世直しドクター”と呼ばれた政策通。難しい財政問題でも明快に解明してくれる庶民政治家です。前回の参院選、東京選挙区に出馬しましたが、マスコミの異常なまでの「偏向報道」のなかで、議席を失いました。国民的な政治家である小池晃さんが国会に早く戻って活躍できるよう、私からもお願いします。