東京の南280キロ、羽田空港から空路で約45分の海上に浮かぶ八丈島。南国情緒あふれるこの島は、地下に眠るマグマのエネルギーを生かした地熱発電が島民の生活や産業をささえている。ひょうたん型の火山島で2つの山があり、南東に位置する標高約700メートルのみどり豊かな三原山の山道を登ると、高さ44メートルの風力発電タワーを併設した東京電力の八丈島地熱発電所がある。硫黄のにおいが強く鼻を突く。
地熱発電所は国内に18ヶ所あるが、離島にあるのは八丈島だけだ。約8000人が暮らす島の電力需要が1万㌔㍗に対し、最低需要の3500㌔㍗にあわせて平成11年3月、3300㌔㍗の地熱発電所が建設された。運転当初は、蒸気井戸が2本あったが、1本が故障し現在2200㌔㍗に減った。それでも、電力消費の少ない夜間は、地熱発電で需要の7割が賄える。
発電所建設のきっかけは、地熱発電に適した「マグマだまり」が発見されて確認されてことだった。八丈島の電力は、重油を燃やすディーゼル発電が中心だった。現在も地熱発電が補えない部分は、ディーゼル発電で対応しているが、島外からタンカーで輸送する重油はコストがかさむ。地熱発電の建設に住民の反対は、ほとんどなかった。町が自然エネルギーを生かした「クリーンアイランド」構想を打ち出し、誘致に熱心だったことも計画を後押しした。
マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツ・・・地熱発電所から歩いて5分ほどの町営の「省エネ温室」には、約50種類の南国の果実や花が並ぶ。発電の際に出る熱で、農業用水を約40度にあたためて発電所から配管で運び、熱交換器で温風にして室内を暖める。町が発電所の周囲に整備した約1万平方メートルの「温室団地」ができる前は、灯油代を節約するため、低い温度で栽培できる種子に限定してきたり、温室栽培をやめる農家もあったが、今は、温風を送る電気代しかかからない。
地熱発電所の建設で、八丈島は「エネルギーの地産・地消」「産業と観光振興」の青写真を描いている。「省エネ温室」に加え、魚の養殖を成功させ、“島おこし”につなげる。また、発電所の見学で、観光のPRにもなる。離島の特性を生かし、地産・地消の自然エネルギーである地熱発電との共生をめざす八丈島。その取り組みは、日本のエネルギー政策のめざすモデルと言える。
再生可能エネルギーは、それぞれの地域の特性を生かして、住民合意ですすめていくことが望ましい。それこそ“1村1品”運動を想いおこして、「1自治体1発電」を考えてはどうか?そこに、新たな産業をおこし、地元雇用を生み出す。そして、「原発輸出」などという愚かなことをやめ、「クリーンエネルギー先進国」として、世界から羨ましがられる「クリーン発電輸出大国」めざす。ー私・松下ゆたかの「21世紀構想」をみんなで検証していただきたい!
日本は、科学技術の先進国であり、多くのノーベル化学賞受賞者を排出していることでもあり、決して不可能なことでもないと思いますよ。
地熱発電所は国内に18ヶ所あるが、離島にあるのは八丈島だけだ。約8000人が暮らす島の電力需要が1万㌔㍗に対し、最低需要の3500㌔㍗にあわせて平成11年3月、3300㌔㍗の地熱発電所が建設された。運転当初は、蒸気井戸が2本あったが、1本が故障し現在2200㌔㍗に減った。それでも、電力消費の少ない夜間は、地熱発電で需要の7割が賄える。
発電所建設のきっかけは、地熱発電に適した「マグマだまり」が発見されて確認されてことだった。八丈島の電力は、重油を燃やすディーゼル発電が中心だった。現在も地熱発電が補えない部分は、ディーゼル発電で対応しているが、島外からタンカーで輸送する重油はコストがかさむ。地熱発電の建設に住民の反対は、ほとんどなかった。町が自然エネルギーを生かした「クリーンアイランド」構想を打ち出し、誘致に熱心だったことも計画を後押しした。
マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツ・・・地熱発電所から歩いて5分ほどの町営の「省エネ温室」には、約50種類の南国の果実や花が並ぶ。発電の際に出る熱で、農業用水を約40度にあたためて発電所から配管で運び、熱交換器で温風にして室内を暖める。町が発電所の周囲に整備した約1万平方メートルの「温室団地」ができる前は、灯油代を節約するため、低い温度で栽培できる種子に限定してきたり、温室栽培をやめる農家もあったが、今は、温風を送る電気代しかかからない。
地熱発電所の建設で、八丈島は「エネルギーの地産・地消」「産業と観光振興」の青写真を描いている。「省エネ温室」に加え、魚の養殖を成功させ、“島おこし”につなげる。また、発電所の見学で、観光のPRにもなる。離島の特性を生かし、地産・地消の自然エネルギーである地熱発電との共生をめざす八丈島。その取り組みは、日本のエネルギー政策のめざすモデルと言える。
再生可能エネルギーは、それぞれの地域の特性を生かして、住民合意ですすめていくことが望ましい。それこそ“1村1品”運動を想いおこして、「1自治体1発電」を考えてはどうか?そこに、新たな産業をおこし、地元雇用を生み出す。そして、「原発輸出」などという愚かなことをやめ、「クリーンエネルギー先進国」として、世界から羨ましがられる「クリーン発電輸出大国」めざす。ー私・松下ゆたかの「21世紀構想」をみんなで検証していただきたい!
日本は、科学技術の先進国であり、多くのノーベル化学賞受賞者を排出していることでもあり、決して不可能なことでもないと思いますよ。