厚生労働省は6日までに、今春に高校や大学などを卒業した人で就職の内定を取り消されたのは、全国で556人に上ったことを明らかにしました。東日本大震災の影響で前年同期の3・4倍に拡大し、阪神・淡路大震災が起きた1995年を上回りました。

内定を取り消されたのは高校生312人、大学生や短大生などが244人。全体のうち、280人は6月末までに新たな就職先を確保しています。

震災を理由に内定を取り消されたのは、427人(高校生259人、大学生・短大生など168人)に上り、全体の8割近くを占めました。このうち被害の大きかった東北3県は、岩手が87人、宮城が58人、福島が99人。

また、入社時期が延期になったのは2472人で、全員が震災の影響を理由としています。

大変深刻な状況です。将来ある青年の働き口をつくることは社会の責任です。いまこそ長時間労働を正し、オランダなどで行っているワークシァリングなどを導入することも検討すべきです。私が10年ほど前に言った時、オランダでは、週38時間労働で残業なしでした。夕方4時には仕事を終えて、5時までに子どもを迎えに保育園に行きます。夏はバカンスで2ヶ月ほど休暇を取ります。「自己責任」社会を見直して、みんなが豊かに生活できるようにしたいものですね。