農産物への放射能被害が深刻化するなか、東京都の東電本社前で3日、農民、労組、女性団体がのぼり旗や横断幕を掲げ、「東電は居直るな、全額補償せよ」と唱和を響かせました。福島からバス3台で参加した100人をはじめ350人以上が集まり、被害の窮状と全面賠償への連帯を訴えました。主催した農民運動全国連合会(農民連)の白石淳一会長は、各地で過大な書類を要求し、被害で電気代を支払えなくなったキノコ農家の電力供給停止を通告するなど、東電側が強圧的態度をとっていると告発しました。「加害者の東電が被害者をおどすなどあってはならない。東電に全面賠償を迫ろう」と呼びかけました。東電本店の担当者に謝罪と賠償しを要求したあと、国会で議員要請行動を行いました。議員会館での院内集会では日本共産党の紙智子参院議員が連帯あいさつしました。おとなしい農民が東京電力の本社前でむしろ旗を立てて抗議の唱和をあげる姿は、さながら“農民一揆”です。世直しの闘いの発展は、必ずやゆがんだ政治を変えて、新しい社会をつくる原動力となるでしょう!あきらめず頑張る農民のみなさんにあっぱれ!