長野・安曇野に広がるソバ畑。白いソバの花が真っ盛りです。NHKのテレビ小説「おひさま」のロケがたけなわです。

ヒロイン陽子(井上真央)の実家に通じる地。これまで画面で見慣れたソバ畑です。地域の人が協力して、ドラマのためにソバを植えました。井上真央さん、夫・和成役の高良健吾さん、徳子役の樋口可南子さん、道夫役の串田和美さんと、丸庵の家族がそろいました。

井上さんは「長野のみなさんはとくによく見てくださって、『生きがいにしてる』と声をかけていただいて、うれしいです」。串田さんは「大震災が起きた、いまの時代に考えなければいけないことがたくさんあります。それにふさわしいドラマではないか」といいます。

前を向いて生きていくこと。脚本は大震災前に書かれたものですが、スタッフと出演者はセリフ1つひとつを確認しながら撮影を進めてきました。「今と重なるものがちりばめられています。陽子の役ができて感謝しています」(真央さん)。「セリフを通じて伝わることが出てきます。自分が信じていることをもうちょっとやってみたいですね」(高良さん)。「いいメッセージがたくさんあります。少しはお役に立てているでしょうか」(樋口さん)。この日、撮影したのは弁当を食べながら、それぞれが夢を語るシーン。25日に放送予定です。

私は、陽子の子どもより少し前に生まれ、戦後の貧しい時代を間借りをしながら育ってきました。モノはなくても人々の心は豊かであったかく、とても懐かしい時r代です。これからは毎日、欠かさず目を見開いて見ようと思っています。