福島第1原発事故の収束も、検証もないまま、いま停止中の原発に「安全宣言」を出し、再稼動させるのかー。菅内閣が打ち出した、停止中の原発再稼動の方針にたいし、原発を抱える自治体首長や住民などから「反対」の声が強まっています。

<新潟・泉田知事>福島原発の事故原因の検証も行わないまま、「安全性」を確認したとの大臣談話が出た。県の技術委員会の質問にも国から回答がない。談話は論評に値する内容を何も含んでいない。

<福井・西川一誠知事>大事故をふまえた安全基準を示し、これに基づいた定期検査を行うことが大事。少なくともそれだけの安全対策がとられなければ原発の再起動は了解できない。国として立地地域の不安に真摯に向き合う姿勢がない。

<福島・佐藤雄平知事>原発から離れた地域でも、放射線の不安にさいなまれている。県として、原子力に依存しない社会をめざすべきだという思いを持つにいたった。

<山口・二井閑成知事>計画自体が不透明な状況にある。この状況では(中国電力からの)延長申請があっても認められない。

6月23日の首相官邸。日本共産党の志位和夫委員長は枝野幸男官房長官と会談し、政府が地元自治体に再稼動を要請したことを強く批判。要請の撤回を首相あてに申し入れました。枝野氏は、「一般社会の常識で考えても、地元の知事が絶対反対といっているものを再稼動させることはできない」と答えました。枝野官房長官の答弁は重要」です。

いずれにしても、こんな重大なことを、なし崩しで強行することは言語道断です。しっかりと検証して国民的な討論で、今後の方向を決めるべきではありませんんか。。