25日放映のBS11の番組「リベラルタイム」に、日本共産党の志位和夫委員長が出演し、原発からのすみやかな撤退と、自然エネルギーの本格的導入をめざす党の提言について、大いに語りました。そのポイントについて、紹介します。
<異質の危険とは?>東電福島原発事故というのは「空間的」「時間的」「社会的」にどこまでも広がる事故。放射能が外部に漏れ出したら、抑える手段 がない。「時間的」というのは急性障害もあるが、「晩発性」の癌などの危険の確立が出てくる。何十年先まで危険が及ぶ。「社会的」というのは、1つの地域 社会が成り立たなくなる危険をもたらす。空間的」というのは放射能が日本中を汚染するという危険のこと。
<原発は未完成で危険?>原発の危険の1番の本質は「死の灰」にある。100万㌔㍗の原発は1日に広島型原爆の3発分の「死の灰」がたまる。年間で 1000発分の「死の灰」になる。これを安全に閉じ込めておく技術がない。「軽水炉」という原発は、炉心を水で冷やし続けなければ、炉心が溶けて大変なこ とになる。
<高レベルの放射性廃棄物」の処分方法なし>増え続ける放射性廃棄物は、ガラスの中に閉じ込めて地中に埋める。しかし、何万年も放射能が残り始末に終えない。
<再生可能エネルギーで安全・安心と新しい産業つくる>イギリスでは10年間で、32基分の洋上風力発電所を計画。太陽光発電、地熱発電などで、地域密着の産業を興し、雇用をつくる。
<人間らしい生活を取り戻す>大量生産、大量消費、大量廃棄の社会、「24時間型」の社会を見直す。「がまんの社会」ではなく、労働時間を短縮し、一家だんらんできる快適な社会をつくる。
原発は、死の灰で地球を汚染し、未来永劫の人類の生存権をも奪うものです。国民合意で、早急に原発依存の社会にピリオドを打ち、自然エネルギーに転 換しなければなりません。26日(日)にBS11に出演した不破哲三さんの話を聞いて、その緊急性を認識しました。共産党の「提言」で多くの人と対話して いくことが大事であると確信しました。