＜ドイツ＞ 人気の遊園地は「原発跡地」、年間６０万人もの入場者・・・

２０２２年までの原発全廃が決まったドイツで、原発跡地を活用して造られた遊園地が「再利用の好例」と話題となっています。かつての原子炉冷却塔上空でまわる開店ブランコなどが人気で、年間入場者数は６０万人に上るそうです。

遊園地はドイツ西部の小さな町カルカーにある「不思議の国カルカー」。シンボルは中心に聳え立つ、かつての高速増殖炉の冷却塔。山と空がペイントされた側面には足場が設置され、クライミングが可能。塔の内部から上空まで伸びた鉄柱には、回転ブランコが取り付けられています。

カルカーでは、１９７２年から原始炉の建設が開始されました。しかし、住民の猛反発で稼動が延期されるうちに、８６年にチェルノブイリ事故が発生。反原発の機運が一気に高まり、結局一度も稼動しないまま９１年に廃炉が決まりました。その後にオランダ仁投資家が跡地を買収。９５年に遊園地として生まれ変わりました。

日本でも早く「原発ゼロ」を宣言し、全国５４基の原発跡地に住民合意でさまざまな自然エネルギーの拠点を計画してほしいですね。そして、新しい情熱に燃えた青年を雇用して、再生エネルギーの先進国をめざしてほしいｔ願っています。それが世界中から応援してくれた心ある人々への最高の恩返しになると思います。