あの忌まわしい戦争が終わって65年経った。私は終戦の年に生まれたから「終戦○○年」と言う場合、直ぐわかる。自分の年齢そのものだから。

 戦争が終わったとき、戦争を賛美した政党は解散して党名を変えて出直した。また、侵略戦争の片棒を担いだ大新聞も懺悔をして、戦後に再出発したはずだ。

 ところが21世紀のいま、同じようなことが起こっている。菅内閣が「消費税増税」と「TPP推進」の方針を決めると、テレビや大新聞が横並びで絶賛する。戦争に反対した共産党を「非国民」呼ばわりしたように、批判勢力をボイコットして恥じない。

 菅内閣の特徴は、「思いつき」であり「乱暴」である。どういう日本にしていくのかという理念や理想がない。その内閣の方針をマスコミが「ここまでやるか」と持ち上げている。まさに、戦時中の「大政翼賛会」のような異様な状況が醸し出されている。

 しかし、この策動は成功しないだろう。すでに、立場をこえた闘いが広範に発展している。何よりも日本共産党と「しんぶん赤旗」が健在である。どんなにマスコミが煙幕をはっても、“北斗星”としての存在が闘いの方向を示して、輝いている。

 私も、この正念場の政治情勢のもとで、共産党員としてしっかりと活動していく決意である。