今朝の「毎日」新聞に、大相撲の八百長問題で、日本相撲協会が春場所を中止する方針を固めたと報道されている。本当に残念でならない。私は、子どもの頃から相撲が大好きで、得意でもあった。最近は、ゆっくりテレビで観戦することもできないので、「ダイジェスト」を見て楽しんでいる。本場所が中止ともなれば、多くの国民はもとより、世界中の相撲ファンがガッカリすることであろう。暗い世相のなかで、せめて自宅のテレビで相撲中継か「水戸黄門」を見て楽しんでいるお年寄りのことを考えると残念でならない。
それにしても何でこんな事が起こり、不祥事が相次ぐのか?もちろん、不祥事を起こした本人の責任は重大である。親方の管理責任も大きい。同時に、不合理な制度の問題もある。具体的には、十両になると一人前に扱われ、月給103万円を支給され、「付け人」もつく。それまでは無給であり、天と地の違いだ。「この地位を守りたい」と向上心になって精進に励むのが普通だ。ところがメール一本で話をつけ地位を守るとなれば、もうスポーツではない。本人の自覚の問題として片付けるのではなく、制度の問題としてメスを入れてほしい。何よりも「十両以下は無給」という制度が異常だ。
また、高額な「親方株」も改善すべきだ。さらに、引退後の待遇については成績だけでなく、悪に染まらず相撲道の発展のために精進してきた力士を厚遇してもらいたい。八百長などをした者には懲戒解雇、“ふんどし一本で追い出す”ような覚悟が必要なのかも知れない。

