《中国最新情報――編集者コラム》 -8ページ目

《中国最新情報――編集者コラム》

メールマガジン《中国最新情報》の編集者コラムを移植したものです。

 この前中国で会った友人の友人が日本にやってくるというので、会いに出向いてみました。

 近況の交換もそこそこに始まった話によれば、彼らは、どうやったらマルチビザが取れるかわからないけど、何度も来ていれば取れそうなので、ツアーに参加してみたといい、マルチビザをとった暁には貿易をしたい、つまり、日本で買ったものを中国で転売したいということことでした。

 肝心の、では何を転売したいのかと聞いてみると特にアイデアはなく、何かありますかと質問されたのでずっこけてしまったのですが、こういう人は結構いそうです。彼らの話を聞いているだけで、間接的にも中国の実情が見えるところもあるなと思い、とても興味深い再会でした。(ま)
 浅草や秋葉原かいわいに住んでいる主婦や年配の方とよく会う機会があるので、爆買いの現場を見たかと聞いたら、かわるがわる次々と外国人の衝撃的な買い物の様子を教えてくれました。大人買いに近いような買い方であれば、中国人に限らずさまざまな外国人が見せる購買行動みたいです。

 そういう爆買い現場にあっけにとられた彼らが最後に言う疑問は、なぜ買うかということより、買うためのお金をどこで得てきたのかということでした。キャピタルゲインかなと思ったんですが、劇的にリッチな人のお金はどこから来たものか、私自身もいまいちそこが理解できないでいます。

 いずれにしても、普通は控え目な人たちが物すごく極端な話をするので、私もぜひ爆買い現場を見て圧倒されたいと思って秋葉原に出向いたのですが、個人的にはそこまで衝撃の場面を見ることができませんでした。爆買いバブルもいつまでなんだろうと思いますが、見物するのはただなので、またチャンスを見つけて見に行きたいです。(ま)
 昨年の春節の前日の夜は、中国人しかいない中華食堂で本格的と言うしかない中華料理を食べながら、テレビでSTAP細胞発見の記者会見を見て、歴史的な事件に遭遇しているのかもと思っていました。その後は、最近急に連絡がとれなくなった人の家を散歩がてら訪問しに行ってみたら、実はその人は既に人知れずお亡くなりになっていて、図らずも第一発見者になってしまい、個人的にも大変印象的な出来事に遭遇してしました。

 あれから1年、STAP細胞の行く末はかなり寂しいものになったし、お亡くなりになった人もお墓に入ってしまい、私はその方の穴を埋めるための若干の世話を背負い込みました。春節の前日夜の出来事など、新しい年に関係ないと思うのですが、今年は期待したことが果たせず、失敗がたくさんあった年でした。失敗した後に起こった出来事は悪くはなかったのですが、来年はもう少し順調に物事が運べばいいなと思います。(ま)