《中国最新情報――編集者コラム》 -10ページ目

《中国最新情報――編集者コラム》

メールマガジン《中国最新情報》の編集者コラムを移植したものです。

 (前略)前号はしょっぱなから変な字遣いのミスをして失礼しました。


 さて、ことしもまた11月11日のネット通販のニュースを並べました。去年よりも双11の成約額は上がっているみたいですが、ニュースのボリュームというか、お祭り的なテンションは去年の方がより高かったかなと思いました。相当地域差があるみたいですね。今後のこの動きは中国から世界へというよりも、中国の購買力に世界からの注目が集まるという流れなんだろうなと私は思います。


 中国に統一市場ができるのだろうかというのは個人的に興味があるテーマなので、その参考にもなりそうなネットによる経済についてはまた引き続きウオッチしたいと思います。(ま)
 文化の日のあった週末は、ボランティアで文化祭イベントのブース企画と運営を手作り感満載でやっていたら、えらくくたびれてしまいました。パソコンでいろいろ作成して印刷できる時代になったとはいえ、手づくりはやっぱり手間がかかり過ぎました。(ま)
 ほぼ10年ぶりに中国人の旧友と会う機会がありました。友人は総経理になっていました。


 以前は、日本で何か中国が絡む政治的なニュースがあると友人から電話やチャットがやってきて、靖国は、南京は、教科書は、日本の首相はなどという話をさせられていましたが、今は政治よりも経済の話に関心があるようでした。


 友人は長らく日本にいましたが、中国に帰ったときには周りは自分より相当羽ぶりがよくなっていたとのことで、(北京人なのに)肝心なときに北京に住んでいなかったからマンションも買えずに全然もうからなかった、自分の周りで北京でマンションを持っていないのは自分だけだ、周りの人はみんなマンション2つとか持っていて毎年5、6回も海外旅行に行っているのにとか、口から出るのは愚痴ばかりでした。


 それから、日本語ができる中国人は全然もうからないよ、転職したくても能力ないからいい仕事もないから我慢するしかない、円安で日本と商売するしかないうちの会社はもう大変、日本の町並みは相変わらずで貧乏な人ばかりで発展の見込みもない、多分うちの会社はこれ以上もうからないとか言っていました。


 最近は押しが強い中国人に余り会っていなかったし、日本語をしてこういう表現をする人に余り遭遇したことがなかったなと思いましたが、ともあれ、相手の発想力から今の中国を知るいい機会でした。(ま)