メールマガジン《中国最新情報》が10周年を迎えるということになって、何か総括せよということでしたが、特に総括することは難しいように思います。
なぜなら、現在、コンテンツを並べる際、特段のこだわりを持っているわけではないからです。多くのニュースサイトから、毎週50―80ぐらいの記事を収集して、さらにその中から選ぶという作業をしてきました。不思議なことですが、中国のニュースには毎週毎週何か注目すべき話題があって、その話題は私が見つけなくてもサイトの中にあったのです。だから、何も考えずにコンテンツは並び、皆さんに提供していました。
とはいうものの、3つだけこだわったものはありました。
1)発展プロセスというこだわり
中国は好むと好まざるとにかかわらず、発展のプロセスでは日本が過去経験した経路をたどる、私はそれを確信していて、その確信に基づいた記事を出してきました。
2)日本語メディアというこだわり
日本語で発行するメディアである以上、日本の新聞を読んでいて、その延長線上で読める内容、中国語がわからなくても読める日本語の記事であることを目指しました。
3)オリジナリティを生かすというこだわり
読者様には長文で読みにくいかもしれませんが、できるだけ原文を省略しないで翻訳することを目指しました。要約しておもしろおかしくしたり、ストーリーを削ることにメリットを感じないからです。
10年前、《中国最新情報》は入手できない中国の情報を掲載している貴重なメールマガジンでした。しかし今日、中国の情報は格段に入手しやすくなり、《中国最新情報》にある情報は探せばだれもがとってこられる情報です。こだわっているものを形にして提供するというメールマガジンへと変化しています。
このやり方で今ここに読者がついているということにこのメディアの必要性があるんだろうと判断したいと思っています。
そして、2008年11月30日、ここに一つのメディアとして10年間行ってきたことを皆さんでお祝いいただければ幸いです。
最後に、このメールマガジンのために編集、翻訳にかかわってくれた皆さん、読者の皆さんに感謝を申し上げます。今後も《中国最新情報》をよろしくお願いします。