映画「ツナグ」 | SIMPLE JCI

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元ドルヲタが薄ッぺらいことを書く日記

母親が「ツナグ」を見たいというのでつれて映画を見に行った


死者を一日だけよみがえらせ会いたがってる生者に会わす能力(ツナグ)を持ってる一族

老いた祖母(樹木希林)は孫(松坂桃李)に「ツナグ」を伝承させる話を軸に

3組の死者と生者の話を絡めて行くストーリー


・・・泣いた

ベタなストーリー展開なんだが泣いた


こういう死という別れ、死者との再会を扱った映画はたくさんあるが

やっぱり泣いちゃうよなー


この作品にも出てる八千草薫が祖母の役で出演した「サトラレ」

孫の「サトラレ」(加藤晴彦)の背中で眠るように死んだシーンは映画館で泣けたよなあ

「異人たちとの夏」風間杜夫扮する小説家が死んだ両親(片岡鶴太郎、秋吉久美子)とすき焼きを囲みながら両親が消えていくシーンは何度見ても泣けて泣けて

桃李君の「梅ちゃん先生」の父親の鶴ちゃんの演技のルーツはこの「異人たちとの夏」での演技

NHKもこの映画を知って鶴ちゃんをキャストにしたんではと思えるぐらいだ


「ツナグ」出てくる登場人物が全員善人なんだよね(笑)

悪いことしても後ろめたさ、罪悪感を持ってる人たち、その時点で善人なんだという

もう性善説の世界だよ

佐藤隆太なんていつもの役以上にいい人(笑)

・・・もう一度人を信じたくなる映画である


ラストの後日談的エピソードもベタなつくりなんだがやっぱこの映画だと納得してしまう


また「ツナグ」という言葉が死者と生者をつなぐという意味だけでなく親から子に孫に伝承させるもの、愛してる気持ち、大事にしてる気持ちをつなぐとかたくさんの意味を持たしてる


エンディングロールで樹木希林の「祖母の教え」が朗読される

必聴だ

席を立ってはいけない

 

この核家族どころか一人家族の時代にジジババの話こそが現代社会の問題の解決になるのではとも考えてしまった


*ドルヲタ的お話

女子高生役で橋本愛がでてる

最近の東京ガスのミスティのCMの卓球の子である

ルックスや表情が早見あかりに被るのだ

この作品でも実にいい演技していて

もしひとつの役に

橋本愛と早見あかりが候補になっていれば

橋本愛が選ばれるだろう

ということであかりんには死ぬ気で演技力を付けてくれといいたい