アップフロントの大型新人吉川友(きっかわゆう)主演
チアダンスにかけた11人の高校生のひと夏の思い出の青春映画
監督・脚本・編集は吉川友のデビュードキュメントドラマ「きっかけはYOU!」の月川翔
製作はレコード会社ユニバーサルミュージック
天才的なチアダンスの才能の持ち主で現在スポーツインストラクターの姉を持つ女子高校生カンナ(吉川)は姉とくらべられるのが嫌いでチアダンスを辞めた
ところが生徒会の予算会議で各運動部文化部の代表が集まってる時に事故で学校の銅像を壊してしまう
弁償金は100万円
賞金目当てに姉が優勝した北関東チアダンス大会にまったくやったことがない生徒会メンバーで出ることになり・・・
カンナの親友アサミ(早見あかり)の目を通して大会出場までひと夏の思い出をつづった映画
「スイングガールズ」「フラガール」などの流れを汲む青春挑戦映画ジャンルといえよう
主役のカンナ役の吉川友はあんまりまだ知られていないアイドル
ようやく日本テレビ「ヒルナンデス」の火曜レギュラーで顔が知られてぐらいで
先日「PON」で特技の足グニャリを披露したらパンチラが話題になった(^^;
むしろ相手方の早見あかりは今人気急上昇中のアイドルグループ「ももいろロクローバーZ」の元メンバーとして
かなり有名だ
彼女が抜けた後ファンになった人も過去の映像を見て必ず彼女がいたことを思い知らされる
しかも、ももいろクローバーはユニバーサルミュージックからシングルを一枚だけリリースしているのだが
そのあとで「大人の事情」により別レコード会社に移籍ということがあって
ユニバ主導のこの映画に元ももクロとはいえももクロメンバーが出るのは奇跡といえる
月川監督のマネージメントがももクロを要するスターダストだから可能であったのかもしれない
個人的には
この2、3年みた女の子の中で100点満点の美人2人が共演というだけで胸が熱くなる(笑)
各部活の部長でチアダンスメンバーとして
ユニバ側からアーチスト所属しているアイドルグループぱすぽ☆から4名
アップフロント側から、吉川がいた元ハロプロの研修生チームで構成されたグループ、アップアップガールズ(仮)から2名
アップフロント系列、つんく♂がプロヂュースしてる2グループ、キャナーリ倶楽部から1名、THEポッシボー2名
と
売り出したい意図が見える出演者達ではある(笑)
のどかな映画である
自転車で移動する女子高校生たち
一両編成の電車
校庭の水撒き装置
人気のない校舎
誰もが感じる夏休みの光景・・・
この学校、街の匂いがわかるような映像だった
気持ちも高校の夏に戻ったような感じになった
吉川友はハロプロ関係の映画に出たり舞台にも出てるのだが
とてもいい表情をする
女優としての素質も十分だ(ちなみに歌もうまい)
監督の撮り方がうまかったのかもしれんが
家出して深夜にアサミの部屋の窓に現れた時のカンナの表情は素晴らしかったなあ
最初こそチームがばらばらだったが
だんだんシーンを重ねるうちに
実際にチアダンス取り組んでることによって出演者達が団結していくことも
本編のストーリーと平行して感じられていく
アイドル映画にしてはきちんとした構成で感動させる形をとっていて青春映画の佳作といえるデキだった
制作費の都合かどうかわからないが
学校のシーンではチアメンバー11人と校長しか出てなくて
夏休みとはいえ他にも生徒がいるだろうと突っ込みを入れたくなるが
唯一学生が出てきたのは3度あったアサミとカンナが通う予備校の授業のシーンなのだが
これも3度とも「世界史:ゲルマン民族の大移動」の授業だった(^^;
同じセッティングで3カット分撮った?
で
それでこの映画をこう解釈してみた
アサミは空想癖が強い漫画家志望の女の子
カンナに対して百合的な愛情を持ってる
そして名言をはくことに生きがいを感じてる設定だ
カンナと生徒会のメンバーでチアダンスやりたい!
カンナの家に遊びに行きたい!
カンナが私の家に泊まりに来て一緒のベットで寝てほしい!
そんな願望がすべてかなってるのですよ映画のシーンの中に
予備校の授業中に空想したアサミの妄想ストーリーだったのかなってね
空想だから余計な人物は出てこないし
現実のシーンは予備校シーンだけであとはアサミの空想?
大会までの話を漫画にしてカンナに見せるシーンだってあるし
大会の時、姉と母が校長に会うのだがここで校長の言葉に対し母親が2人の娘に愛情をこもった名セリフを言うのだがそれさえアサミの考えた名セリフなのかって思える(笑)
ま、信じるも信じないのもあなた次第です(^^;