三菱UFJニコスおよびクレディセゾンのサイトに12月から完全施行される改正割賦販売法の対応情報がリリースされています。
■ 三菱UFJニコス 割賦販売法改正に伴うショッピングご利用ルール変更のお知らせ
■ クレディセゾン 割賦販売法施行に伴うショッピングご利用可能枠見直しのご案内
改正割賦販売法って何?という方もいらっしゃるかと思いますが、少し前に話題になった総量規制とともに本年度はクレジットカードの分野で大きな法改正が行われます。
改正割賦販売法とは、基本的に「割賦」すなわち分割払いやリボ払いの利用枠について基準の計算式を元に算出して設定することで消費者の使いすぎを防止することを目的の一つとしているもので、1回払いに関しては基本的には従来どおりです。
ただ、この法改正によってカードの新規発行や更新時の枠の見直しなどカード会社それぞれが独自の内規や規約を改定する可能性もあり、これまでよりもクレジットカードの作成が難しくなることが懸念されます。
具体的には、割賦が利用できる枠を決める算定式は、
{(年収)―(生活維持費)―(カード会社の年間請求予定額)}×90%
で計算されます。
■ 年収・・・クレジットカードを申し込む際に自己申告する額
■ 生活維持費・・・持家/借家の状況や生計を一にする人数などで定められた額
■ 年間予定請求額・・・カード会社が信用情報機関に登録する額
各クレジットカード会社も徐々にその対応についてのお知らせをアナウンスし始めていますが、上記2社のリリース記事には具体的な例を用いて紹介してあるので法改正による変更がよくわかります。
リボ払いでポイント○倍付与をうたうカードや三井住友のマイペイすリボなど、リボ扱いでも与信枠いっぱいまでの上限に設定しておくことで実質1回払い扱いにしながらもポイントサービスや年会費優遇などの恩恵を受けられるカードがありますが、この法改正後は与信枠=リボ払い利用可能額とならない可能性が出てきます。
まだまだ不透明な部分もありますし、これから少しずつ影響が出てくると思いますが、これまで以上にクレジットカードの自己管理が重要になってくると言えるのではないでしょうか。