エジプト アブシンベル神殿
アスワンでクルーズ船を降り、ファルーカと呼ばれる帆船に乗り、イシス神殿を見学した後、バスでアブシンベルへと向かいます。バスは砂漠の中を約3時間走ります。途中でたくさんのラクダを積んだトラックが列をなしてエジプトへ向かうのを見ました。
このラクダはスーダンからエジプトへ輸入されている食用のラクダだそうです。
砂漠をバスで走っている途中で、蜃気楼なるものを見ました。砂漠の向こうに池あるいは湖のようなものが見えるのですが、実際には砂があるだけで、蜃気楼だそうです。
アブシンベル到着後、ホテルにチェックインします。ホテルはSeti Abu simbelです。アブシンベルにあるホテル2つのうちの一つです。コテージ形式で、作られてからかなり日が経過しており、ドアも椅子などの調度品も相当くたびれています。
夕食後、アブシンベル神殿で実施される音と光のショーを見に行きました。夜に実施される音と光のショーは各地の遺跡で実施されています。ギザのピラミッドでも、ルクソールの神殿でもあったようです。私は具合が悪く、ほとんど寝ていたのですが、あまり大したショーではなかったように思います。でも、ツアーには必ず含まれているようです。
翌朝、朝食後、アブシンベル神殿へ向かいました。入口正面にラムセス2世の大きな像が設置されており、堂々とした神殿です。
この神殿はアスワンハイダムを作る際、そのままにしておくと水に沈んでしまうので、高い場所へと移設されたのですが、これだけのものをよく移設したものだと感心します。神殿の内部にも、太い柱と立像が立っています。
この神殿のすぐ隣にはアブシンベル小神殿と呼ばれる、少し規模の小さい神殿もあります。
アブシンベルでは、この神殿を見ただけで、他に見るべきものもなく、再度、バスでアスワンへと戻ります。そして、アスワンハイダムに向かいました。
アスワンにはアスワンダムとアスワンハイダムがあります。アスワンハイダムは名前の通り、高いダムです。アスワンダムよりも上流に作られ、このダムのために人造のナセル湖ができました。ナセル湖は全長500Kmにも及ぶ巨大なダム湖です。ナイル川の氾濫を制御するとともに、発電によりエジプトの20%の電力を賄っているとのこと。しかし、巨大なダム湖ができたせいで、アスワン近郊の気候に影響を与え、農業への悪影響も観察されているそうです。
アスワンハイダムから下流側を見た写真です。
このダムを見学した後、ツアーは国内線に乗ってアスワンからカイロへと向かいました。