7回読み勉強法の効果は

昨年、AmazonのKindle Unlimitedと言うサブスクのサービスを始めました。読み放題と言っても、どんな本でも読めるわけではなく、対象となる本は限られています。それでも、かなりの本が対象になっており、サブスクの会員になってから、読書量は格段に増えました。Kindle Unlimitedの会員になったからこそ出会った本もあります。

 

そのような中で、勉強法に関する面白い本を読みました。タイトルは、

 

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法 山口真由著

 

 

 

勉強法の内容はタイトル通りで、「7回繰り返して読む」と言う単純な方法です。著者は東京大学を首席で卒業し、在学中に司法試験も合格したという、試験の達人のような人です。

 

著者の勧める勉強法は、テキストを7回繰り返して読む、それによって、書かれている内容が自然と頭に入る、とのことです。読み方のポイントは、「サラサラ読み」です。じっくり読むのではなく、サラサラと読むそうです。

 

著者の考えでは、本との出会いは人との出会いのようなもので、初対面の人といきなり親しくなることはなく、通常は挨拶から始めますね。本との出会いも同様で、1回目は挨拶程度で良いとのことです。内容を理解できなくても気にせず、サラサラと全てに眼を通すのです。それを2回、3回と繰り返します。5回目くらいから、理解することを意識しながら読むのだそうです。7回読み終えた頃には、内容が大体頭に入っているとのことです。

 

本当に、サラサラ読むだけで良いのでしょうか。ものは試しと、私もやってみることにしました。手元には、昨年購入した高校化学の参考書があります。高校時代、苦手だった化学をやり直そうと思って、昨年購入し、やり始めたのですが、途中で挫折し、そのままになっていました。それをサラサラ読みで、最後まで読みました。よく理解できない部分が多分にありましたが、気にしませんでした。1回目を読んだ後、すぐに2回目を開始し、現在2回目の7割くらいまで読み進めています。まだ途中ですが、それでも効果を感じられます。

 

ポイントはサラサラ読むことです。理解度を気にしないことが重要です。当初、私が参考書の途中で挫折したのは、理解しようとしたからです。内容が難しいのに、1度の読書で理解しようと思って、じっくり読むのですが、それでも理解できず、そのうち嫌になって、挫折したのです。理解することを重要視してしまうと、読書がしんどくなってきます。読んでも理解できないので、辛くなってやめてしまうのです。「サラサラ7回読み」の良いところは、わからなくても気にしないで最後まで読むという点です。理解できなくても構わない、と思うと、気が楽になって、読み進めることができます。

 

現在、2回目を読んでいるところですが、2回目になると、1回目でよく理解できなかった箇所が理解しやすくなっていることに気づきます。1度読んだ内容だと、2回目は随分と読みやすくなるのです。これを繰り返すと、7回目には、かなり理解が進むだろうと思いました。

 

記憶というのは、木材にペンキを塗るようなものかもしれません。ペンキ塗りは、薄く塗って、何度も塗り重ねることが良いそうです。厚塗りを1回するよりも、薄く何度も塗り重ねる方がはるかに良いと言われています。勉強も同じなのかもしれません。1度で理解しようとするのではなく、何度も繰り返して読むことで、頭の中に刷り込まれていくのかもしれません。内容の難しい本に出会ったときは、7回サラサラ読む方法を試してみたいと思います。

 

昨年は、Kindle Unlimitedを活用したこともあり、読書した冊数が増えましたが、それでも数えてみると40冊でした。今年は果たして何冊読めるでしょうか。あるいはどんな本に巡り合うでしょうか。後々まで心に残る本に出会えると良いのですが。