ジェンダーについて その2 

前回、過去の歴史上のリーダーは、女性問題を認識していなかった。

と記載しましたが、

女性の立場に立って物事を考えることができなかった。

という表現の方が適しているかもしれません。

 

女性への人権侵害が生じるのは

「男性の方が女性よりも立場が強い」状況の時、より生じやすいと思います。でも、それは男性同士であっても生じることで、上司が部下に対してパワーハラスメントを行うこともよくあります。立場や力の相違があって、閉じられた世界では、強い者が弱い者に対してハラスメントを行うということは様々な状況で起こり得ます。

 

ジェンダー間の人権侵害が厄介なのは、相手の立場に立つことが、より困難だからです。男は女のことがよくわかっていません。女になったことがありません。相手のことを理解していないから、さらに人権侵害が生じ易いのだろうと考えています。

 

例えば、上司と部下の関係で、立場の強い上司から部下に対してハラスメントが生じる可能性はありますが、上司もかつては誰かの部下だったわけですから、相手(部下)の立場や状況を想像することは可能です。良識のある上司であれば、相手の立場を理解した上で指導する、といったことが出来るはずだし、それが望ましいと思われます。

 

ところが、立場や権力の格差に加えてジェンダーの違いがあると、状況はさらに複雑になり、より困難になります。

 

「思いやり」は大事ですが、その前提として、思いやる相手のことを理解できていないと、どのように思いやれば良いのかわからないのではないでしょうか。

 

男は女のことをあまり理解していない。

おそらくその逆も同じでしょう。

 

多分、男は永遠に女を理解できない。と思います。色々考えたり、想像したり、男女間で対話を繰り返しても、やはり謎が残る。

 

そして、謎は残っても良いのだと思っています。男は女のことが理解できないけど、そういった、ある種の秘密が残されていた方が魅力が増す。そんな気がします。わからないからこそ神秘的であり、魅力的なのだ、と。

 

Oops!

もっとも、それでは女性問題、女性への人権侵害は永遠に無くならないことになってしまいます。何か方法はないのでしょうか。

 

次回へ続く