スペイン旅行(セビージャ) 

アンダルシア地方で一番人気の有名観光地はおそらくグラナダだと思います。世界史の教科書にもアルハンブラ宮殿は必ず記載されています。私は今から40年前の卒業旅行で一度、グラナダに行ったことがあるので、今回はセビージャ(sevilla)へ行くことにしました。大航海時代、新大陸で算出される金銀が全てsevillaに運ばれて、街は繁栄し、黄金時代を迎えたとのことです。sevillaのカテドラルとアルカサルは世界遺産になっています。観光地として、グラナダよりもsevillaの方が見どころが多いのではないか、と考えました。

 

アルカサル(宮殿)のチケットは入場の日時が指定されています。外国人はパスポート(またはそのコピー)の提示が必要です。チケット購入に手間取る人が多いせいか、当日券は多くの行列ができ、なかなか進みません。オフィサルサイトで事前にチケットを購入しておくことが望ましいと思いました。アルカサルはイスラム文化の影響が強く、壁にはイスラム様式の細かい模様が描かれています。

アルカサルは建物内部よりも庭が印象的でした。よく手入れされたとても広い庭があります。

アルカサルと並ぶもう一つの世界遺産、カテドラルはとても立派で、スペインNo1です。教会内部は広くて、どこに何があるのか分かりずらいです。礼拝堂にある優れた絵画やお宝を見逃さないように注意が必要です。教会内部の装飾は煌びやかで、あまりに凝っていて、もはや把握できません。

めまいがしそうです。その荘厳な雰囲気に圧倒され、疲れてしまって、じっくりと内部を見学するという気持ちのゆとりが失われます。今から考えると、もっとよく見ておけばよかった、もっと写真を撮っておけばよかった、などと後悔します。

 

このほか、sevillaの観光地としてはスペイン広場があります。広場を囲む建物は1929年の博覧会時にスペイン館として造られたそうですが、立派でおしゃれな建物であり、一見の価値ありです。

 

sevillaはアンダルシア地方の中心都市であり、闘牛やフラメンコなどスペインらしい文化の本場と言って良いところです。私はガイドブックに載っていた老舗のタブラオ「ロスガリョス」を予約して、本場のフラメンコを見てきました。一回75分の公演で、出場者は二人の女性ダンサー、1人の男性ダンサー、ギター奏者、三人の男性シンガーから構成されていたと思います。演技の間、写真は禁止ですが、終了後全員が舞台に出てきて、その時は写真を撮ることができます。

 

私の訪れた4月中旬、マドリードはやや寒い日もありましたが、sevillaは毎日快晴で風もなく、昼は30度にまで気温が上がり、歩いていると冷たいものが欲しくなります。あちこちにジェラードなど売っている店がありました。でも朝の気温は10度以下に下がり、結構寒いです。旅行するにはとても良い季節でした。