読書が趣味というほど本を読んでいるかどうか、わかりませんが、本は好きです。読まなくても、見ているだけでも心が落ち着きます。毎週近くの図書館へ行っています。何か借りる当てがあるわけでなく、ただ暇つぶしのために、そしてたくさんの並んでいる本を見るだけのために。読書をすると、教養というものが増加するように感じるのです。


 私は中学一年生からこれまで読んだ本をすべて記録しています。記録といってもタイトルと著者名くらいですが。時々、自分がこれまでに読んだ本を見返してみて、名著名作といわれる古典をあまり読んでいないことを思い知らされます。そこで、昨年から古典、あるいは名作名著にチャレンジすることにしました。


 簡単に入手できて安い古典といえば岩波文庫です。昔、岩波文庫の100冊の本というリストがありました。今はなくなっていますが、何とか過去のリストを探し出したので、そのリストに沿って読み進むことにしました。


 現在は、トルストイの戦争と平和を読んでいます。学生時代に、一度チャレンジして、途中で読む気力がなくなり挫折したことがあるので、今回はリベンジです。実は、最近、新訳が岩波文庫から発売されたのです。新しい「戦争と平和」は読みやすいということです。今回は挫折しないよう、最初から6巻全てを購入し、背水の陣(大げさですが)で臨みました。


 新訳が読みやすいというのは本当でした。人物名はシンプルで覚えやすくなっているし、巻のはじめに要約がのっているし、登場人物の解説や地図などもあって、読みやすくする工夫が諸所にされています。そのせいで、今回は何とか読了しそうです。現在第5巻を読んでいるところです。もう少しです。読み終えたら誇らしげに報告したいと思います。