初めて株式を購入したのは15年以上前ですが、本格的にやり始めたのは約5年前です。それから今までを振り返ってみて、開始した当時は株式投資で気をつけるべき重要なことをほとんどわかっていなかったと思います。この5年間で何冊か参考図書を読んでみて、最初に読んでから始めればよかったと後悔します。そこで、これから株式投資を始めたいとお考えの方々へ、きっと参考になると思われる本を紹介したいと思います。参考になれば幸いです。


 1.ベンジャミン・グレアム、ジェイソンツバイク著 新賢明なる投資家(上、下)

   これは是非読むべきだと思います。グレアムは証券アナリストなどいなかった時代に、初めて証券アナリスト的な考え方を見出した人です。歴史上最初の証券アナリストといってよいと思います。かのウォーレンバフェットも、グレアムの影響を大きく受けています。


 2.ピーターリンチ、ジョンロスチャイルド著 ピーターリンチの株で勝つ

   フィディリティの看板ファンドであるマゼランファンドをまかされて、約10年傑出した成績を残したピーターリンチの著書です。とても読みやすくおもしろい本です。


 3.フィリップ・フィッシャー著 フィッシャーの超成長株投資

   成長株投資では、やはりこの本が定番でしょう。バフェットも随分影響を受けたとのことです。ただし、ハウツー本ではないので、すぐに適用できる法則が書かれているわけではありません。法則は書いてあるのですが、その意味を深く理解し実践するにはこの本を読んだだけでは難しいと思います。


 4.バートンマルキール著 ウォール街のランダムウォーカー

  マーケットに対するひとつの考え方を述べた本。マーケットのことを理解するためにはこういった理論研究の本も読んでおくといいと思いますが、あまり一般向きではないでしょう。


 5.ウイリアムオニール著 オニールの成長株発掘法

  かなり具体的に投資方法が記載されており、素人でもすぐに実践できます。そして、効果があがると思います。


 6.マークダグラス著 ゾーン

  この本は、他の本ほど有名な本ではないと思います。でも、私には非常に参考になりました。この本は、投資の方法論ではなく、投資家の心構えのようなものを述べています。



 以上が、今のところ、お勧めしたいと思える本です。

実は、テクニカル分析に関する本が入っていません。私が読んでいないので推薦できないだけであり、テクニカル分析が役立たないとか、良い本がないと主張しているわけではありません。きっとお勧めの本があろうかと思います。もし、お勧めの図書があればご教授いただきたいと思います。


ところで、上記6冊とも外国人が著した本です。日本人が書いた本も何冊か読みましたが、どれもお勧めしたいとは思いませんでした。

本を読んで教えを乞うのであれば、どうせなら超一流の投資家に学んだほうがいいのでは、と考えます。私には、日本の投資家で、超一流と言える投資家は見当たらないように思えるのです。


株式投資は決して甘いものではありません。したがって、投資を始める前に、是非何冊か参考書を読んで、先人の知恵に学ぶことをお勧めします。