「らしく」 生きるを支援するキャリアコンサルタント・棋道師範の西岡です。
「動機づけ」、「基本的欲求満足」、「自己実現」
目次に、これらのキーワードを見つけて、以前から気になっていた本です。
「人間性の心理学」
A.H.マズロー著 小口忠彦訳
産業能力大学出版部刊
序文が長く、時代背景がよくわかっていないので読み進めるのが難しい。
本章は、
「科学への心理的アプローチ」
「科学における問題中心的傾向対手段中心的傾向」
から始まります。
この本は、1970年改訂版の翻訳ですが、
当時においても、
研究する問題よりもどんな技法(技術)を用いたか、データの扱いの適正さで
その研究が評価される傾向にあったようで、マズロー博士は嘆いています。
以前に書きましたが、
専門性が分化、深化してくると、
本来の目的である課題から、分化した各技法(方法)自体が目的に置き換わってきます。
職場研修などで聞いたことがある寓話と思いますが、
レンガを積んでいる男に 「何をしているのですか?」 と尋ねたときの答えで
仕事をする上で次のどれが望ましいか、という動機づけのお話。
① 「見ての通りレンガを積んでいるんだよ」
② 「ここに塀を作からレンガを積んでいるんだよ」
③ 「ここに協会が出来るんだ。そしたら村のみんなが集まる場所ができるんだ」
仕事をする意義の理解という観点からは ③ でしょうね。
深化した専門性という観点からは ②、塀を倒れないように綺麗に仕上げる技能ですね。
最近はやりの 「ジョブ型」 を曲解すると作業者はそのレベルによって ①、② でもよい。
マネージャーが ③ の目的に照らし合わせてどの作業者に ①、② の指示をするかを
管理すればよい、ということになりますね。
マズロー博士は1970年には、そのような課題に既に気づかれていたのですね。
確かに1950年頃には、いろいろな機器のシステムの複雑化が進み始めていましたものね。
仕事をする意義の価値観と
スペシャリストとしての興味と強み
自己理解として分けて認識した方がよい時代になっているのかもしれませんね。
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