地獄の日々から這い上がる為に、逆転プランを考えた

それは、上司や先輩との飲みの席をうまく回して、信頼を得る事だった。
その為に、一人一人の飲み方を研究する事にした。ただ、覚えが悪いおれはその場で覚える事は難しい、、、酒も入っていれば余計だ、、、

そこで、【極秘メモ】を作った
手のひらサイズのメモ帳と、小さなボールペンを常にポケットにいれていた。
その【極秘メモ】に、
まず管理職の上司、大御所の先輩から観察をしていった。
仕事終わりの一杯はほぼビール!
そして、最後までビールを飲む上司。
また、ビールを1杯飲んだらハイボールにする上司。
ビール3杯飲んでから、焼酎にする上司。
それぞれの飲み方の癖を観察していた。
そこで大変だったのが焼酎だった。
焼酎にも種類がある。麦、芋、米、、、、
また、ロックなのか、水割りなのか?
割る分量は??
それを事細かくメモに書いていった。
もちろん、見つかるわけにはいかない。
トイレに行くと見せかけた時にメモったり、帰りの電車の中でメモをしていた。
しかし、問題の焼酎、、、
大御所になればなるほどクセが強い、、性格もクセが強いが飲み方のこだわりもすごい、、
それは、水割りの時やロックの時の氷の量と、混ぜる回数だ、、、
ある上司は、氷を溢れるばかりにいれてから、焼酎を半分入れ、そのあと水を入れて割る。
ある上司は、氷はグラスの半分。
1/3焼酎をいれて、水をいれ3回混ぜる。
などなど、、、作り方にこだわりが凄かった。(こだわりあるなら自分で作れよ、、と思っていたが、下が作らないといけなく、間違っていると怒られる)
また、酒以外にも、こだわりを見つけていった。
例えば、コーヒーの場合
クリームも入れず、シュガーもいれない。
クリームを1個いれる。シュガーを2個いれる。
クリームは2個入れるが、シュガーは入れない。
牛丼の持ち帰りの場合
紅生姜を4袋いれて、七味は1袋。
必ずキムチをトッピングする。
などなど、
それぞれのくせをメモに取っていった。
そして、仕事に向かう電車の中や、休憩中などでその日の現場のメンツにあわせて、それぞれのメモを復習し、夜の飲みに挑んでいった

最初はなかなかスムーズに出来なかったが、続けていくうちに自然と出来る様になっていった。
さらに次のドリンクの注文するタイミングも人それぞれ違かった。
グラスの中が、残り一口くらいの量になったら注文すると良い人もいれば、そのタイミングで注文すると「まだ飲んでるだろーが!!
」とキレる先輩もいる。
」とキレる先輩もいる。ドリンクが届くスピード感も大切だ。
行きつけの店であれば、注文してからどのくらいでドリンクが届くかなんとなくわかって来た。
そんな事を続けていると、今まで嫌々でやっていた事が当たり前に出来るようになった。
周りに気をかけながら、自分自身も楽しく酒が飲めるようになったのだ
時には、いじめてくる上司や先輩もいて、無理やり飲まされたり、白飯に日本酒をつがれ食べろ!と言われ、食べた。
しかし、今まで口も聞いてくれない、後輩いびりばかりでまともに会話にもならない人達と、普通に会話が出来るようになっていった。
仕事中でも、上司や先輩を観察して何をやっているのか事細かくメモにとっていた事で、先を読むことが出来る様になった。
ただ、良きと思って勝手にやると、
「てめーー何勝手にやってんだ!
」
」となるため、
「次は○○を用意しますか?」
など一度確認をとって動いていった。
こういう業界の中では、
”技術は教える物でなく盗め”
と言われている
それならとことん盗んでやろうと思った!
そんな中、10人いた同期達がどんどん病んでいく姿を見ていた。
入社して1ヶ月で辞めたやつもいれば、耐えて頑張っているやつもいる。
そして、一番驚き、悔しかったのは女の子なのに坊主になっている同期がいた。
その子は元々、髪型はボーイシュでおしゃれな子だった。テレビ業界に憧れて入社したが、
とある日、髪型をアシンメトリーに変えて現場に入っていたそうだ。
衣装さんや、メイクさんからはお洒落な髪型だと褒められていたようだが、それを気に入らない上司が、その髪型を指摘して、ハサミで切ったそうだ
そもそも、上司や先輩も金髪もいれば、アフロでヒゲモジャモジャなんてのもザラにいる。
まだ入社して間もないって事もあるが、そこまでするか?と思った。
ハサミで切られた髪をその子は吹っ切れたかのように、翌日バリカンで頭を丸めた。
坊主になったその子をまたその上司は叱り、笑い者にしていた。
そして、ついに耐えきれなくなったその子は半年で退職した。
他の同期に聞いても、口から出る言葉は
「はやく辞めたい、、」
でも、なかなか辞めれない状態であるのも事実だった。辞めると申告してから実際に辞めるまでの期間。何をされるかわからないからだ
おれ自身も病んでいた。
ここまでやっているのにまだ、いじめてくる上司はいる。。。
そんな中、おれに逆転の時が来たのだ!!

つづくつづく→→