みなさんは運動は得意ですか?
よく運動神経が良いとか鈍いとか悪いとか聞いたことがあると思います。
ここでいう運動神経とはどういう事でしょうか?
今回は運動神経を良くする方法について記載していきます。
本来の意味は体を動かす時に、脳が出した運動指令を全身の筋肉に伝えるのが運動神経と言われています。
例えば急にボールを投げられた時に、ボールを見てその情報が脳に伝わり、危ないと判断したら、避けるための的確な指示を出し筋肉が動きます。
五感で察知した様々な情報を脳で処理し、最も効率よくスムーズに体を動かすために筋肉に指示を出し、筋肉が指示通りに動く、この一連の流れが良い人を、「運動神経が良いね」と言われるのです。
運動神経は遺伝ではなく、運動神経の発達に影響するのは環境が大事です。
神経系の発達は、20歳を100%とした場合、5歳頃にはその約80%に達し、12歳頃にはほぼ100%に達します。
この5歳頃~12歳頃の間に、どのようなカラダの使い方をしたかが、その人の運動神経に大きく影響します。
とくに5~8歳頃は人間の成長の中で最も神経系が発達する時期で、プレ・ゴールデンエイジと呼ばれます。
ある決まった動きをしようとすると余分な動きが入ってしまうことがありますが、それは神経回路が盛んに張り巡らされているこの時期の特徴です。
また、一つのことに集中するのが難しく、次々に興味が移りやすい時期でもあります。
ある種目だけを反復して行うことでそれが上手くなるのは確かです。
しかし、そのような子どもが、9~12歳頃のゴールデンエイジと呼ばれる時期に、プレ・ゴールデンエイジで様々な動きを経験してきた子どもに簡単に抜かれてしまうということがよく起こります。
ゴールデンエイジとは、全身をよりコントロールできるようになり、新しい動きを何度か見ただけですぐに身に付けることができてしまうという特徴がみられる、動きの習得には最高の時期です。
運動が苦手な方に共通しているのは、動きが硬いと言う事です。
つまり、無駄な力が入っているので、ぎこちなく、運動音痴に見られてしまうのです。
体の動きは、最後の瞬間まで滑らかさが要求され、途中で無理な力が加わると、力の伝達が失われます。
正しいフォームも乱れるので正確性も失われます。
スポーツを行う時は、基本的なフォームをしっかり身につけ、体の力を抜き、必要な筋肉を鍛え、反復練習を行えば運動神経が良くなるのです。