読みやすさ:A
面白さ:A
この小説のテーマは、談合は悪か?
そして、なぜ談合はなくならないのか?
それを、あたかも自分の問題として考えさせられ、それでいてハラハラドキドキさせられる1冊だった。
読み終わって少し考えてみた。
談合が悪か?と聞かれれば、10人中10人は「悪」と答えるように思う。
では、なぜ談合は悪か?と考えると、少々難しい。
フェアじゃないから?
まぁそうだけど、世の中アンフェアなことだらけのようにも思うし、談合だけ取りざたされるのもおかしい。
法に反するから?社会を欺くから?
形式的にはそうかもしれないけど、特定秘密保護法案みたいに社会を欺いて法律が成立するのも事実。結局、人が作ったルールにすぎない。
じゃあ何なんだろう。わかんない。
クールじゃないから?笑
これは何かしっくりくる。談合はクールじゃない。
一つ頭に浮かんだのは、日本企業の相次ぐ液晶テレビやPC事業からの撤退のニュース。
技術で勝る日本企業がなぜ世界市場で勝てないのかはとても悩ましい問題だけど、家電業界では市場原理がきちんと働いてプレーヤーが淘汰されていっているのも事実。
もちろん、建築業界には特有の問題、例えば、政治家の癒着とか根は深いし、too big to failみたいな大人の事情もあれど、やっぱり変な業界だとも思う。
うまく説明できない。でも、クールじゃない。
