本の内容:A
本の読みやすさ:A
ストーリーは、ルソーの絵(と思わしき作品)の真贋判定の話。
作者の原田マハさんは、元キュレーターというだけあって、
絵画に対する深い理解とそれに基づく洞察力、これらに裏打ちされた魅力的な謎、なんとも知的好奇心をくすぐる本であった。
この本の帯にある「2012年ナンバーワンの声!」にも納得のいく内容でした。
ところで、この本を読んでいて思い出すのは、
岡本太郎著の「今日の芸術」。
今日の芸術は、
うまくあってはいけない。
きれいであってはならない。
ここちよくあってはならない。
ルソーの絵は遠近感がなく一見稚拙に見え、生前は「日曜画家」であったことから前職の「ル・ドゥアニエ(税官吏)」のあだ名で呼ばれ、さぞ馬鹿にされていたそうだが、一方で、ピカソは生前からその才能を認め、ピカソ自身に大きな影響を与えたとも言われている。
ルソーが果たして写実主義のように、所謂うまくて巧みな絵画が書けたのかどうか僕は知らないが、岡本太郎も言うとおり、絵画を見て感動するかどうかっていうのは、実はうまいか下手かというのとは関係ないような気がする。
時空を超えるような心と心のやり取りというか。
ビビビッてやつ。
とにかく、いますぐ美術館に行って絵画に会いに行きたくなる、そんな作品でした。
