12月11日、横須賀芸術劇場での大千穐楽カーテンコール・レポート、その2、女性キャストのみなさんのコメント、お届けです。

 

まずは、リードエンジェル他を演じた遠藤瑠美子さんから。

 

「遠藤瑠美子です。本日はご観劇ありがとうございました(拍手)。えーっと、そうですね、えー…」

と、泣きそうなのをぐっと堪えます。カンパニーの面々に微笑みながら見守られ、遠藤さん、何度も涙声になりながらも言葉を続けました。

 

「私もですね、2016年の初演から…この作品に出させていただいて…走馬灯ですねっ! 色々ね」

これには、キャストも思わず、人生の最期じゃないんだから、と言わんばかりのツッコミを入れます。遠藤さん、泣き笑いで、

「もうホントに毎回毎回…自分自身の、挑戦もそうですし…えー…赤、白、青、緑、そして黒と、チームごとにホントに全然違う瞬間や景色や、幸せな…あの…景色がそこにあって…

なんだろうな…ホントにあの、私たちは幸せだなといつも思ってました。その思いが毎回、更新されるんですけど。今日もまた更新されて…あの…ホントに、演劇をお仕事にしてきてよかったなって…思わせてくれる作品でした」

言葉に詰まる遠藤さん、はぁ、と大きく息を吐き、気持ちを整えて、

「とにかくですね、それは、お客さまと一緒に作るこの作品だからだこそ、感じられたことだと思っています。ホントにまずは、お礼を言わせてください。ありがとうございました(拍手)」

 

 (ここにいる)お客さまと一緒に、と客席に手を伸ばす遠藤さん。

 

「いつも支えてくれているいろんな…制作陣、クリエイティブのみなさん、カンパニーのみなさんが、ホントに心から大好きです。ホントにありがとうございました(拍手)。

この思い出を大切な宝物にして(またも最期かのようなコメントに場内から少し笑い声がおき)、これからの人生を歩んでいきたいと思います。本日はありがとうございました!」

笑顔を浮かべてのご挨拶の締めくくりとなりました。

 

 

続いては、シアターオーブでのコンサート版に出演経験あるものの、本編への参加は今回が初めてとなったダンドイ舞莉花さんです。

 

 

「こんにちは、ダンドイ舞莉花です(拍手)。

私は、15年ほど前にアメリカのシカゴで、初めて『Jersey Boys』を観て、ホントに感動して、こんなに最高なミュージカルがあるんだ!ってその時思って。で、その作品に、今回こうして新メンバーとして、まあ、1回コンサートは出させていただいたんですけど、この作品にこう、携わることができて、一員として加わることが出来て、本当に本当に嬉しいです。

夏にお稽古が始まって、秋には日生劇場で初日を迎えて、で、こうして冬に千穐楽を迎えて…」

ここでダンドイさんも、想いが込み上げたのか言葉に詰まります。

「…出来ることなら、ね、春の季節もみんなと一緒に過ごしたいなぁって、思いました。ホントに宝物のような時間でした。ありがとうございました(拍手)」

 

この言葉には、優しい表情で挨拶を見守っていた中川さんも、

「ねぇ。365日、ね、一緒にいたいね」

カンパニーみんなの顔に笑みが広がりました。

 

 開演前のダンドイさん、ニック・マッシ/大山真志さんと

 

 

女性キャスト3人目は、こちらも初演からのメンバー、綿引さやかさんです。

 

「メアリー役を務めさせていただきました、綿引さやかです、ありがとうございました(拍手)。

メアリーやフランキー、そして(娘の)フランシーヌは、家族という"場所"を探していたんですけれども、えー、私にとっては、ホントに間違いなくこの作品、そして、お客さまやカンパニーのみなさんっていうのは、かけがえのない家族だな、という風に感じています。

"いつでも帰ってきて良いよ"って言ってくれる場所だったりとか、自分らしくいられる場所だったり、成長出来る場所、それから、"無条件に愛を注いで良いよ"って言ってもらえる場所、それが、ここの"家族"だなっていう風に感じています。

この作品は、みなさんも言ってましたけども、これから先、これまでこの作品を大切にして下さったみなさんを大切にしていきながら、新しい家族をどんどん、迎えて、どんどんどんどんと、きっと大きくなっていくと思います。なので、どうか皆さんも最後まで、え? 最後までというか(苦笑)最後、ありません! ずーっとずっと、この作品を愛し続けていただければと思います。本当にありがとうございました(拍手)」

 

 綿引さん、鮮やかな赤いメアリーの衣裳で。

 

 

女性陣の最後は、同じく初演からのメンバー、ロレイン役の小此木麻里さんです。

 

「皆さん、本日はご観劇ありがとうございました、小此木麻里です(拍手)。

私も2016年の初演から、6年間、この作品に携わらせていただいておりまして、ホントに、みなさんおっしゃるように、その都度、いろんな幸せな景色に出逢わせていただいてきて、そしてこの2022年、また本っ当に新しい『Jersey Boys』に私自身も、出逢ってー。(2022年公演全50公演の最後である)50回目の今日でさえ、何かこう、また違う、みんなの表情だったり、音だったり、そういう瞬間にたくさんたくさん出逢えてー。何て、ホントに奥深い、不思議な力を持った作品だな、ということを、あらためて今日も実感しながら、ステージに立たせていただきました。

私にとってもそうなように、皆様にとっても、この作品が、何か人生のいろんな瞬間に力になるような、そんな作品であったら良いな、ということを心の底から願っております。

『Jersey Boys』を通して出逢えた全ての皆さまに、心から感謝です。本当にありがとうございました(拍手)」

 

 

 

ご挨拶はまだまだ続きます。

その3へ!