みなさん、こんばんは、ムラタです。
12月11日(日)昼の部、横須賀芸術劇場で「Jersey Boys」は2022年公演の大千穐楽の幕を下ろすことが出来ました。
お待たせしてしまいましたが、チームBlackでの大千穐楽カーテンコール・レポート、お届けしますっ!
30分以上にも及ぶカーテンコールとなりましたので、レポ、何回かに分けることにします。
それでは早速、第1弾、どうぞっ。
千穐楽で、メドレーを歌うチームBlackの4人
フランキー・ヴァリ/中川晃教さん、トミー・デヴィート/藤岡正明さん、ボブ・ゴーディオ/東啓介さん、ニック・マッシ/大山真志さんからなるチームBlack。
本編、Jersey Boysメドレーを無事に終え、バンド紹介の後、キャスト全員が再び舞台上に姿を見せました。
メドレーを歌い終えて、全員で決めポーズ
お客さまからの大きな大きな熱い拍手が場内いっぱいに広がって、舞台前方に一列に並んだキャスト16名の頭上に降り注ぎます。
「本日は、みなさん、ここ横須賀に、このJersey Boys大千穐楽、お越し下さいまして、ホントにありがとうございます!」
中川さんのご挨拶に、再び、場内は割れんばかりの拍手に包まれました。
「10月の8日から東京、日生劇場で幕を開けましたこの『Jersey Boys』も、全国を巡らせていただいて、そしてここ、最終地、横須賀ということで、この場所、この地へ、この作品の最後、ラストを見届けにお集まり下さったみなさんの温かい拍手、そして、ペンライトもそうですし、劇中、たくさんみなさんから力をいただきました!
そして今日、こうして無事に幕を下ろすことが出来ている実感の中で、こういうことも生きているからあるよね、というご報告でもあるのですが、みなさんご承知の通り、若松渓太くんが体調不良ということで、この横須賀の2公演、昨日そして本日と、舞台に立つことが出来ませんでした。でも、そんな残念な思いもあるかもしれませんが、今日、私たちのカンパニーの、もう1名の仲間である宮島朋宏くんが、代わりに立って下さっています」
中川さんの言葉で、横須賀2公演を若松渓太さんに代わって務め上げたスイング/宮島さんにお客さまと、そして共演者から惜しみない拍手が送られます。
そして、中川さんから、千穐楽カーテンコールは全員一言ずつ挨拶する旨が告げられ、トップバッターとして宮島さんがコールされました。
挨拶する宮島さん。左は岡施孜さん、右は大音智海さん、遠藤瑠美子さん
宮島さん、しっかりと前を向いて、
「みなさま、若松くんの代わりに舞台に立たせていただきました、スイングの宮島朋宏と申します。本日はご来場ありがとうございました」
と深々と一礼します。
「スイングは日々、とにかく準備、準備、準備の日々で ー ただ、ホントにキャストの皆さんが温かく、スタッフのみなさんがホントに温かく」
と、この辺りから、込み上げるものを必死で飲み込み、時に声を詰まらせるようにして言葉を絞り出す宮島さん。
「あの…稽古場の時からですね…今、袖にいる演出部の皆さんがホントに…ケアを…して下さって…今、こうしてあの…カンパニー全員のみなさんの協力あって、こうして舞台に立つことが出来てると思います。若松くんが一番…悔しい思いをしていると思うんですけれども…ホントにいい子で(と少し微笑み、客席からも笑みが)…ホントに、わかんないこともすごく丁寧に教えてくれる子で…この、若松くんの衣裳をまといながら…『Jersey Boys』の一員として舞台に立てて、ホントに幸せでした!(客席拍手)」
[ムラタ註:宮島さんがカーテンコールで着用していたシャツとパンツは、若松さんの使用していた本番衣裳のサイズ直しをしたもの]
終演後の楽屋で、宮島さんを労う藤岡さんはじめカンパニーの面々
続いて挨拶に立ったのは、岡施孜さんです。
挨拶する岡さん。右は、宮島さん、大音さん、遠藤さん、綿引さやかさん、山路和弘さん
「みなさん、本日はご来場いただきありがとうございます(客席拍手)。
この、ピンクの服を着ているので、わからない方もいると思いますが、冒頭でフランス人のラッパーの役をやらせていただいてます(客席笑)、岡施孜と申します。ありがとうございます」
これが、岡さんの、冒頭シーンでのフランス人ラッパー姿
「僕は今回この、『Jersey Boys』というミュージカル、初参加だったんですけれども、僕の、大劇場デビュー作品でも、ありました(拍手)。ありがとうございます。
このミュージカルでデビューさせていただけるということが、すごく、嬉しく、また、最初の方はホントに、右も左もわからない状態のスタートだったんですけども、たくさんのスタッフのみなさま、そして、素晴らしい共演者のみなさまに恵まれまして、こうして今、舞台に立たせていただいております。ホントに感謝しかありません。ありがとうございました!!」
と、ここで中川さん、お客さまに、
「熱い思いが続いていきます。みなさんよろしければ、着席、なんていかがでしょうか?」
と呼びかけます。
お客さまがお座りになる間、何故が藤岡さんもよっこらしょ的に腰を下ろそうとし、中川さん、スンッと、
「あなたじゃないですよ」
大山さんも、
「立ってなさい!」
この"寸劇"に、お客さまから笑い声が上がります。
落ち着いたところで、中川さんは、上手、一番外側にいる杉浦奎介さんをコール。
挨拶する杉浦さん。左は山野靖博さん、ダンドイ舞莉花さん
「本日はご観劇ありがとうございます、杉浦奎介です(拍手)。
僕も今回初めて『Jersey Boys』にごっ…(カミカミ、で、思い切り滑舌よく一語一語くっきりはっきりと)僕も今回初めて『Jersey Boys』に参加させていただいて、ですね、今までの僕の中の音楽というものをガラっと変えられる、そんな日々でした。
そんな学びと発見を与えてくれた作品、そして、それを支えて下さるスタッフの方々、バンド、共演者のみなさん、そして(客席の)みなさんと会えたことがホントに幸せです。また劇場でお会いしましょう。本日はありがとうございました!(拍手)」
続いて、下手方向の大音智海さんがご挨拶に立ちます。
「ハンサム・ハンクを演じました、大音智海です。みなさん、本日はありがとうございました(拍手)。いやあもうホントに、最後まで何が起こるかわかりませんー」
と話し始めた大音さんなのですが、挨拶冒頭、マイクがちゃんと入っていなかったことに対して藤岡さんが割って入り、
「あの、すいません。マイク入ってなかったので、もう一回」
と客席を笑わせます。
大音さん、声を張り上げ、
「ハンサム・ハンクを演じました! 大音智海です!ありがとうございました!(拍手)
ホントに最後まで何が起こるかわかんないのがですねー」
とまたここで、藤岡さん、「マイク入ってなかったんで」と爆笑を誘いますが、ネタはここでお終い、大音さん、仕切り直してご挨拶、です。
挨拶する大音さん
右は宮島さんと岡さん、左は遠藤さん、綿引さん、山路さん、大山さん
「僕は今回、るんさん(=遠藤瑠美子さん)、ビビさん(=綿引さやかさん)、ヤスさん(=山野靖博さん)、麻里さん(=小此木麻里さん)、そしてアッキーさん(=中川さん)と(『Jersey Boys』を一緒にやってきて)6年目なんですけど、でも、全然、今回の稽古はホント大変で。もう、るんさんとか麻里さんと稽古遅くまで残りながら、
"私たちこれ、3、4回目だよね? まだこんなに大変なんだ"
って話してたんですけど。でもそうやって、一筋縄ではいかない内容の濃さだったりとか、あと、何度再演を重ねても新鮮な発見がある奥深さとかが、この『Jersey』の魅力なのかな、と思ってます。
だからこそこの作品はきっと、これから10年先20年先も、日本でいろんな方に愛されるパワーを持ってると思いますし、その未来でも、何かこの作品の力になれたらなぁ、とすごく強く、思います。これからも『Jersey Boys』を是非、愛して下さい。ありがとうございました(拍手)」
今度は上手側、山野さんです。
挨拶する山野さん。右は杉浦さん、左はダンドイさん、小此木さん
「みなさん、こんにちは。そして、初めましての方は初めまして、山野靖博でございます。本日はご観劇ありがとうございました(拍手)。
さっき大音くんがおっしゃって下さったんですけど、6年目の『Jersey Boys』なんですけども、まあ、6年やっていると、いろいろな出会いもあるし、あるいは、いろいろな別れもあるし。でもこうやって今回、新しいメンバーで、全く新しい『Jersey Boys』が創れたっていうのは一つの、喜びである、と同時に…えー、何か思い返して…昨日くらいから何か、初演からのことを思い返してるんですけど…
やっぱり、2016年の初演の時、ずっと(上手袖中にあるバンドエリアを振りあおいで)あそこでサックスを吹いてくれてたクリス(=リード担当のクリストファー・ミエリさん)が、ね、千穐楽の朝に天国に旅立って、何か、そういう大きな別れなんかも僕たちは、経験しながら、それでもこうやって前に進んでいく…演劇をやり続ける、音楽をやり続けるってことが出来ているのは、このFour Seasonsの物語があるからだな、と強く感じました。
長く、この作品が愛されると嬉しいな、と思います。本日はありがとうございました(拍手)」
次は、女性キャストのご挨拶。
その2、へ続く・・・