みなさん、こんばんは、ムラタです。


 

昨日、12月10日、チームGreenの4人がカンパニー全体より1日早く、2022年「Jersey Boys」の大千穐楽を迎えました。

 

 

 メドレーを歌うチームGreen

 

 こちらもメドレー中のひとコマ

 

 キャスト全員登場してのメドレー

 

 

アンサンブルの若松渓太さん休演により、スイング/宮島朋宏さんが急遽登板となった横須賀公演ですが、カンパニー一丸となって、Greenのファイナルをお客さまにお届けすることができました。


 開演前の舞台袖、緊張感あふれる宮島さんに

 近寄って握手し、激励する右近さん

 

 

終演後のカーテンコールでは、チームGreen大千穐楽ということで、フランキー・ヴァリ/花村想太さん、トミー・デヴィート/尾上右近さん、 ボブ・ゴーディオ/有澤樟太郎さん、ニック・マッシ/spiさんの4人からご挨拶をさせていただいたので、その模様、レポさせていただきます。

 

 

 

JBメドレーとバンド紹介が終わった後、場内いっぱいに響きわたる拍手の中、キャスト16名が舞台上に整列すると、まず花村さんが、

「ご着席ください」

スタンディングのお客さま方が席についたのを見計らって、

「あらためまして本日は、Jersey Boys横須賀公演にお越しいただきまして、誠にありがとうございます!」

我々チームグリーンにとってはですね、今日、大千穐楽ということですね、色々お話ししたいこともあるんですけれども、まずは、本日、若松君が出れなくなってしまいまして、ただ、宮島さんがですね、この、たった1日で、1日の稽古の中でスイングー(大きな拍手に一旦言葉を止め、間を置いて言い直し)スイングとして立っていただくことで、無事に幕を開けることができ、我々大千穐楽を迎えることができました。

若松くんがいない、ホントに僕らにとってもすごく残念ではあるんですけれども、と同時に、ホントの意味でね、全員でステージに立てたという、これまた不幸中の幸いというのも難しい言葉ではございますが…えー…うーん…良かったな、と言わせて下さい。

(宮島さんに)ありがとうございます!(ここでみんな、客席からも宮島さんに拍手。宮島さん、ポーズを決めて礼)」

 

 カーテンコールでの宮島さん(左から2人目)

 

 

「というわけで、(シングルキャストの)みなさんまだ、みなさんにとってはまだ千穐楽じゃないんで(笑、キャストも笑)、我々4人、ちょっと一言だけ喋らしていただいてもよろしいでしょうか?」

との花村さんのコメントにお客さまから拍手が送られ、ニック役のspiさんが進み出ます。

 

 

「spiです。いやいやいや、ものすごい地元なの。(拍手)はい。横須賀の小学校出て、中学も行って、で、三春町から通ってたんです(客席笑)。(劇場近くの)ヴェルニー公園が "臨海公園" だった頃から居るんですよ、横須賀に[ムラタ註:公園は2001年に改名]。であのダイエーがね、コースカってね(ショッピングモールになってて)、なんかすごいことになってる!

ここの地下で少年少女合唱団の、僕、歌をやってたんですよ。毎年ここ(=劇場)に立ってて、発表会で(キャストも客席からも「へぇ〜」の声が漏れます)。

で、横須賀人、ホント横須賀出ない!(客席笑) 横須賀ホントに出ないから、(この劇場に)来れて良かった、逆に。もう、みなさんの前に立てて良かった(客席拍手)!

ホントね、不思議なんですよ、横須賀人て。あなた出身どこですか?って尋くじゃない。だいたい、神奈川です、千葉です(って県名で答える)。(なのに)横須賀の人、横須賀です、って(笑)。何その誇り?って(笑)」

と、地元愛あふれる笑いをとるspiさん。

「地元に帰って来れて良かったし、みなさんの前でこうやって一緒に『Jeresy Boys』できたのも…この場を借りて、(チームGreenの)この3人に、そして他の皆さんにも出会えたこと、ホントに感謝してます。ホントにありがとうございました(客席拍手)。

なんかちょっと、あれなんですけど、人生で数えるー(と言葉に詰まり、泣き笑いで)数えるぐらいの、奇跡的な瞬間に立ち会えて、ホントに良かったなって。みんなのおかげだなって。ホントに感謝しかないです。ありがとうございました」

 

大きな拍手の中、続くはボブ/有澤さん、だったのですが、感情がこぼれそうなのを必死で我慢する姿に、思わず花村さんが「樟太郎」と名前を呼んで、肩に手を添えます。

 

 

首を縦に振りながら、なんとか言葉を口にしようとする有澤さんに、

「そんな、頷かなくていいよ」

と声をかけ、ようやく有澤さんも、

「いやもう・・・ホントに・・・」

と声を発しました。

その様子があまりに微笑ましく、頑張れ!の拍手が送られます。

有澤さん、

「あのぉ…まず…spiさんの…横須賀の、地元っていうことで」

 

 

「あの、昨日散歩とかして、横須賀の素晴らしいものをたくさん見て、ホントにあの、すごく、『Jersey Boys』やる意味がある街だなと心から思って。そんな中でのこの公演で、いやもう、この役をこの場所で、そして、僕たちを支えてくれたクリエーター陣のみなさん、そして、愛すべきみなさまの前で(演じることができて)、こうやって『Jersey Boys』という作品に巡り会えてホントに良かったなと思います」

とここで、有澤さんは、とても冷静に、某キャストの口が開いていることを指摘。場内爆笑です。

「またね、どうなるかわかりませんけど、また同じメンバーで演れたら、こんな幸せなことはないなと思います。皆さん、引き続き応援してください。本当にありがとうございました」

 

代わってすっと挨拶に立ったのが、トミー/右近さん。

 

 

「尾上右近です、本日はありがとうございました(客席拍手)。

まあ、ホントに、日々を重ねてきてこの日を迎えられたことは嬉しく思いますし、みなさんに心からホントに感謝をしてます。全ての感謝を、ここに(と目の前の空間を示し)表現したいくらい、感謝してます(客席笑)。

自分の中の心が動く"感動"っていうのが、やっぱり、芝居における真実だと思うので、その真実の心を一生大事に、やっていきたいと思います。(拍手に)ありがとうございます。

えー、spiさんと樟太郎くんのファンのみなさま、4月は『刀剣乱舞』(客席爆笑)、是非お越しください。

ありがとう、『Jersey Boys』!」

 

 

「では、ワタクシ、喋らしていただきます。花村想太と申します(拍手)。そうですね、もうホントに、いろいろな想いがありまして…。

僕は、このミュージカルをやりたいなと、備し始めたのが、もう約3年くらい前で、こう、独学で、どうやったらこの声が出るだろうっていうのを、アッキーさんの歌を聴きながらだったり、映画を見たりしながら、練習してたんですけど、もうホントに掴めなくて。うーん…なんか、自分なりの発声方法でやれば、キーは出るけどちょっと違う。しかも、これを毎日って考えたら絶対にできないっていう、そんな毎日を過ごしていた1年前に、先生と出会って。その先生と一緒に、このフランキー・ヴァリの声を作って、ここのステージに立てるようにって…一生懸命教えて下さったんですけど、なかなか僕、できなくて…(涙声になり)…すごく悔しい思いをしました…。

でも、"あ、やっとできるかなぁ "って思った時に、声が…出なくなってしまった…。僕は、十何年間この仕事をやってて一度も、歌えなくなってステージに上がらなかったことは一度もなかったです。どんなことがあっても、ステージに立って歌ってました。だけど、このフランキー・ヴァリって役は、天使の声で歌えなきゃできないって、すごく改めて実感して。…自分の不甲斐なさだったり、いろんなものに打ちひしがれて、辛い思いをして。

ただ、帰ってくる場所をしっかり守って、みなさんが作ってくださって、僕が戻ってきた時にたくさんサポートしてくれて、ホントに感謝しかないカンパニーだなと思っております。

大音くんは特に、僕のダブル(コーラス)をやって下さっていて、僕がすごく調子悪かった時に、自分が前に出るわけじゃないけど(僕の分まで)一生懸命歌ってくれて、ホントに助けられました。

(チームGreenの)3人も、なんかこう、一人でいると気分が下がっちゃって、なかなかテンションが上がらずに楽屋に入った時も、3人が気さくに声をかけてテンション上げてくれて、ホントに、いい仲間を持ったこの3ヶ月だったと思いました。

またね、このチームで演りたいな、って思ってるんですけど(客席大きな拍手)。みなさんいろいろあるでしょうし、僕もね、どれくらい歌えるかも、そしてまた呼んでいただけるかもわかりませんが、またみなさん(=キャスト)と、そしてみなさん(=お客さま)とお会いできるといいな、と思っています。ありがとうございました!」

 

 

降り注ぐような拍手の中、

「ありがとうございました!」

と声を上げながら、袖へとはけていくキャストたち。

最後に、チームGreenの4人が残り、花村さんが、

「トミー・デヴィート! 尾上右近〜!」

 

 

右近さんが、

「ありがとうございました! ボブ・ゴーディオ、有澤樟太郎っ!」

 

 

続いて、有澤さんのコールで、

「ニック・マッシ! spi!」

 

最後にspiさんから、

「そしてフランキー・ヴァリ! 花村ぁ想太ぁぁぁ!!!」

 

花村さんの

「ありがとうございましたぁ!!!」

で4人揃って客席からの拍手に応えます。

 

 

 名残おしそうに手を振りながら、はけていくBOYSたち。

 

 

終演後、みんなで集合写真を撮影した後、こんな写真も。

 

 左から、ニック/spiさん、フランキー/花村さん、トミー/右近さん、ボブ/有澤さん

 

 BOYS4人をねぎらうジップ・デカルロ役の山路和弘さん

 

 "幸せな"家族の肖像、です✌️

 妻のメアリー役/綿引さやかさん、フランキーの花村さん、

 娘のフランシーヌ役/ダンドイ舞莉花さん

 

 集合写真、別バージョンですっ

 

 

長い記事、読んでくださってありがとうございました!

では、またっ!