みなさん、こんばんは、ムラタです。


本日、11月6日は、「Jersey Boys」大阪/新歌舞伎座公演の千穐楽でした。
3階席のてっぺんでも舞台を身近に感じられる、ぎゅっと一体感のある劇場での6公演。
本当にたくさんのお客様にご来場いただき、ありがたかったです。

今回は、大阪開幕直前の11月1日に、チームBlack/中川晃教さんが、関西テレビの生放送や、ラジオ2件、紙・web媒体の合同取材と、朝早くからPRに努めてくれたこともあり、間際で「Jersey Boys」という作品の存在を知って劇場に足を運んで下さった方も多くいらしたと思います。

従来から愛を注いで下さっているみなさまも、新しく「Jersey Boys」にご声援下さったみなさまも、大阪公演に関わるすべてのみなさまに、あらためて感謝申し上げます。
ありがとうございました。





5日夜の部のチームGreen千穐楽では、花村想太さん、6日昼の部の千穐楽では、チームBlack/中川さん、それぞれのフランキー・ヴァリが、カンパニーを代表して楽日のご挨拶を申し上げました。


まずは、11月5日夜の部、チームGreen/花村フランキー。

「本当に、無事にチームGreen、(大阪の)千穐楽を迎えることが出来まして、しかも、連日満員という ー この素晴らしい景色を見せていただいて、ありがとうございました(客席拍手)。
僕は、ミュージカルの舞台、なかなか不慣れでして…みなさんにたくさん、ご心配だったりとかご迷惑をおかけしたんですけども、この大阪公演をしっかりと、自分自身、走ることが出来た、と。
アッキーさんの力を借りて…何度も何度もアッキーさんが僕にアドバイスをくれ、アッキーさんの音源を聞いて自分に活かせるところを探したりしながら(やってきたんですけど)、大阪公演で僕、すごくこうレベルアップ出来たのかな、と。はぁ…(と安堵の溜め息に、拍手と歓声)。
あの、調子に乗ってるわけじゃなくて(笑)、アッキーさんとお話しさせていただく機会が多かったりしたので、そこで得るものがありまして、何かひとつ、こう、つかんだものがあって。この(大阪での)3公演はしっかりと出来たので、人として成長しました!(笑、拍手)。
『Jersey Boys』のみなさんと、同じメンツで… "メンツ" って言い方(苦笑)… すいません、普段ダンスボーカルやってまして、言葉遣い悪いかもしれません(苦笑)… 同じみなさんと同じ空間にいるってことは二度とないことですので、この一期一会の空間をですね、大切に出来たらいいな、と思いながら毎回ステージに立っておりました。みなさんの心に少しでも響いてたらな、と思っております。
あらためまして、代表して私からお礼申し上げます。ありがとうございました」



そして、11月6日昼の部、チームBlack/中川フランキー。
この回は、お一人での挨拶予定が急遽、物語の4つの季節、春夏秋冬を語る順に、春=トミー・デヴィート/藤岡さん、夏=ボブ・ゴーディーオ/東啓介さん、秋=ニック・マッシ/大山真志さんから簡単にコメントがあり、そして最後に、冬=フランキーの中川さんが、次のように語りました。

「(『Jersey Boys』の物語は)春から、そして夏、秋とバトンを受け継ぎ、最後に冬になります。冬は、フランキー・ヴァリという人の視点から語られていきます。フォー・シーズンズ(の4人のメンバー)、それぞれの視点で語られている作品なんですよね。そして最後、ボブ・クルー役のゴリさん、加藤(潤一)さんがナレーション入りしている、ロックの殿堂入りのシーン、僕たちが3階にいるところです。あれは台本上だと、"フィナーレ" となっています。幕が開くと必ず最後に幕を降ろすわけですけれども…人生と重ね合わせるわけではありませんが、時を歩んで行く中、得難い一日一日の中で様々な経験をして、春、そして夏、秋、冬 ー 晩年を迎えた時に、必ずそこには何か温かいものが残っているんだということを、この作品は教えてくれているような気がします。
♪ Who Loves You(劇中でも歌われるフォー・シーズンズの楽曲)という曲があります。"誰よりも愛をくれる人は誰?" この "誰" っていう言葉にすべてが込められているような、そんな気さえします。この作品は三度目の上演で、ここ新歌舞伎座に四年ぶりに帰って来ました! それは、(お客様をしっかりと見渡して)みなさんがいて下さったからだと思います。
この作品が、ツアーを経て、またみなさんとこうした時間を共有出来る作品として、永く永く続いて行くように、私も出来ることを精一杯頑張っていきたいと思います」

「そして、この作品は音楽が主役です」
と、中川さん、上手側の加藤さんを見て、
中川「ボブ・クルーは…11月…?」
加藤「12日」
次に中川さんが東さんを見ると、
東「11月17日」
中川「僕は、11月5日、昨日が誕生日でした(お客様から拍手)。星が並んでいます!(笑)。なので、この運をしっかりとこの作品に注ぎ込んで、いつまでもいつまでも ー (実在の)フランキー・ヴァリ、88歳です、御年。今でも歌われています。こういう方を尊敬させていただける作品と出会えたわけです。なので僕も88歳まで(笑)、いつまでも歌えるように頑張っていきたいと思います。
長くなりましたが、皆さん本日はどうも、ありがとうございました!」
  【このくだり、「何の話?」と思った方は、下記註をご参照下さい】


  おまけ:大阪での舞台稽古中のひとコマ、です。

      客席のどこから見ても舞台が近く、お客様との一体感をより強く感じられる

      素敵な劇場でした。



劇場は、ただいまバラシ・搬出中。
スタッフは、明日の朝には福岡に移動して、仕込みを始めます。

次なる公演地、博多座にて、お待ちしておりまーす!!!

ではまた、次回。




【ムラタ註】
中川さん・東さん・加藤さんのやり取り、"夏" の一場面、マンハッタンのブリル・ビルディング[註:タイムズ・スクエアの少し着たにあるオフィスビル。音楽事務所やスタジオが入っており、名曲がいくつか生まれた場所としても知られている]でのセリフを踏まえています。
ビルにあるオフィスを次々訪ね、フォー・シーズンズを売り込もうとするも門前払いのフランキー(=中川さん)とボブ(=東さん)。その前を通りかかった、フランキー旧知のボブ・クルー(=加藤さん)が、自分の誕生日が11月12日、ボブは11月17日であることから、
クルー「いい兆候だ! 星が並んでいる! さあ、いらっしゃい坊やたち! 運命が待っている!」
と語るくだり、ですね。