みなさん、こんばんは、ムラタです。
Jersey Boys カンパニー、大阪/新歌舞伎座での公演3日目、を無事に終えました。

夜の部ではチームGreenが大阪楽日!
明日6日昼の部には早くも、大阪千穐楽を迎えます。
地方公演は、開けたと思うと楽日で、本当にあっと言う間ですね。


さてさて、本日昼の部、カーテンコールで楽しいサプライズがあったので、
レポートさせていただきます!


なんと本日は、チームBlack フランキー・ヴァリ、中川晃教さんのお誕生日!!!
みんなでこっそり、カーテンコールでのお祝いを段取っていました。

何も知らされていない中川さんは、バンド紹介のカメラ映像が終わり、再び舞台上にキャストがラインナップすると、いつものように、
「トミー・デヴィート、藤岡正明~!」
と紹介しようとします。
と、その時、藤岡さんから、
「ちょっと待ったー!」
の声が。
「え?」という表情で立ち尽くす中川さんに、満面の笑みで歩み寄る藤岡さん。
中川さんの肩を抱き、ポンポンっと2、3度軽く叩きます。
やられた感満載な、観念したような笑みを浮かべた中川さんは、藤岡さんに舞台センターへと押し出されました。
 

終演後に尋いたところ、中川さん、みんなからお祝いしてもらうのは終わった後(に楽屋エリアで)かなぁ、と思っていたのだそうで、「まさか本番中とは!」と、この時、本当に驚いたのだそうです。

藤岡「フランキー・ヴァリ! ナ・カ・ガ・ワ・ア・キ・ノォリィ!」
藤岡さんのコールで、あらためて客席から大きな拍手がわきあがり、それを受けた中川さんがお客様、そして、上手下手のキャストにも丁寧にお辞儀します。
藤岡「(両手で中川さんをさし示して)本日 --- 40歳!」
場内いっぱいの大きな歓声と拍手の中、再び中川さんが一礼すると、
Jersey Boysバンドの演奏で ♪Happy Birthdayの大合唱へ。
曲中で、"妻" メアリー役の綿引さやかさんが、Jersey Boysの赤ジャケットをイメージした深い赤の花束を、中川さんに贈呈しました。

中川「40歳になりました~! ありがとうございました~!
"不惑" の40歳。昔、実は "惑"(の文字)、"困惑" とか "惑う" の "惑" ではなく、"いき"、区域、領域の "域" が形変わって "惑" になったんじゃないかって節もあるそうです。"不域[ふいき]" の40歳。…意味合いは、いろいろとご想像下さい(客席笑)。
今まで経験させて頂いたひとつひとつのことが、ここからまたひとつ実を結んでいくのかな、と楽しみで仕方ありません。
『Jersey Boys』という作品、大阪で今日、私たちチームBlackは二日目なんですけれども、明日が千穐楽ということになります。大阪の皆さんに、この作品の素晴らしさを、たくさん届けることが出来ているかと思います。

本当にみなさん、ありがとうございました!」



   花束を手にご挨拶する中川さんと、見守るキャストたち

   両サイドのモニター画面には、お誕生日スペシャルな画が!

 


あらためて深く一礼し、場を締めようとする中川さんですが、ここでまたまた藤岡さん、
「ちょっと待って」
と静かに制止に入ります。
中川さんは、そのまま、
「時間もありますので。(シングルキャストの)みなさんは、夜公演もありますからね」
と締めを進めようとしますが、
藤岡「そうだよね。時間がある。…今日、どうしてもアッキーにね」
中川「はい」
藤岡「即興の、アドリブの歌でー」
Jersey Boys お馴染みの、即興アドリブ歌唱ネタ、を持ち出す藤岡さんに、何度も作品をご覧いただいているお客様からは笑い声があがります。
藤岡「感謝の想いを伝えたいっていう男の子がいまして」
中川「あ、男の子がいらっしゃる?」
藤岡「若松渓太!!」

途端、下手側で、
「なんでよー?!」
と絶叫し、唖然となるジョー・ペシ役の若松さん。

仕込も前フリも何もなしの"サプライズ"な様子に、他のキャストも客席も爆笑です。
藤岡さん、自ら仕掛けたいたずらに笑いながら、
「いや、ちょっとこれ、すいません…余談で伝えておきますね…えっと、初演の時に、矢崎広っていうやつがボブ・ゴーディオ演ってて」
ここでまた、客席の各所がザワザワっとします。
「矢崎広くんの誕生日の時、僕、あの、コーラを…缶コーラを買ってって(舞台上で)目の前で一気飲みさせて」
と、ここで藤岡さん、このネタに反応しているお客様がいることに気付き、その笑い声の方を見て、
「(その時のカーテンコールを)観てた?」
お客様の笑いが返って来て、そうか、とひとつ頷くと言葉を続けます。
藤岡「一気飲みさせるっていうの、やったんですね。で、アッキーにもやろうかなっと思ったんですけど」
中川「(冷静に)止めてください、絶対に」
藤岡「そうね。コロナ禍ってこともあるんで」
中川「(静かに)ダメですから」
藤岡「ね。それで、どうしよっかな、何やろっかなって言ってたらね、いやもう一生懸命やります!って、袖で、若松くんが(笑)」
目線を落とす若松さん、苦笑しながら見守るキャスト。

ほどなく覚悟を決めた若松さんは、中川さんのいるセンターの方へと進み出ました。

普段、センターの少し下手寄りに立っているニック・マッシの大山真志さんは、若松さんに場を譲るように上手側のボブ・ゴーディオ/東啓介さんの方へ寄っていき、二人で顔を見合わせた後、苦笑しながら様子を見守ります。


上手側の中川さん、下手側の若松さんの中間の、少し舞台後方に立ち、レフェリーのように両手を広げて場を仕切る藤岡さん。
藤岡「アッキーは、たぶんこっちに入って来ると思うからね」
若松「はい、わかりました」
藤岡「セッションでやる。ね。」
若松「(向かい合う形の中川さんに)よろしくお願い致します、若松渓太と申します。よろしくお願いします(と一礼)」
中川さんが、これを受けて一礼すると、間髪おかず藤岡さんがボイパをスタート。
リズムに合わせステップを踏み始めた若松さんは、即興で歌い始めました。

♪ 若松:アッキーさぁん、誕生日、おめでぇとうございます~
      最高ぉの一年にぃして下さぁい

♪ 中川:若松くぅん、ホントにありがとぉ~
      そのオレンジのパンツ、めっちゃにあってるぅ
      それって、大阪ぁのタコ焼きの色ぉ

♪ 藤岡:タコ焼き、食べたぁ?

♪ 若松:まだ食べてないよぉ

♪ 藤岡:あっきーは食べたぁ?

♪ 中川:まだ食べてないよぉ

♪ 藤岡:じゃあ、今夜、食べなぁ

♪中川:食べよう × 7 「SAY!」
     (この後、キャストたち、即興コーラスに参加して)
     食べよう × 7 「SAY!」
     食べよう × 7 大阪で!
     食べよう × 7
     ホントにありがとうぉ、大阪でぇ
     食べよう × 7 「SAY、みんなで!」
     食べよう × 7 大阪食べ尽くぅそう!
     食べよう × 7 「アーリガトゥ!!」
 (この間、若松さん、軽快にステップ踏んで踊ってました)


客席からの笑いと拍手の中、そんなこんなで、爆笑サプライズ・カーテンコールは終了、となったのでした。


そして終演後、楽屋フロアで、本日出演キャスト16名で記念撮影。

実は本日、主催さんから、感染症対策に配慮して個食可能なよう一人一箱ずつの "たこ焼き" を頂戴していたのです。
なので、撮影後、
「主催さんからホントに、たこ焼きを差し入れしていただいているので、みなさん(楽屋で黙って)食べてください!」
とお知らせしたところ、
♪ 食べよう × 7
と皆が歌いながら楽屋に帰っていったことは、言うまでもありません。
その後、みんなの頭にはしばらく、食べよう~がグルグル、グルグルしていましたとさ(笑)


たぶん明日、追加で写真、アップできると思いますので、ちょっとお待ちをー。


ではまた、次回!