みなさん、こんばんは、ムラタです。
本日、日生劇場前楽、でした。

夜の部、チームBlackが一足お先に千穐楽を迎えましたので、
カーテンコールでの、BOYSのご挨拶、ご紹介したいと思います。


  チームBlack千穐楽、本番中のバックショット。

  (加藤潤一さん扮するカメラクルーが撮影するライブ映像から切り取った1枚です)


カーテンコール、メドレーとバンド紹介の後、再び舞台上に登場したキャストたち。
本日、昼夜2回の公演を務めてくれたフランキー・ヴァリ役/中川晃教さんは、
まず最初に、
「スイング、宮島朋宏~!」
と呼び込みます。
日々、万一に備えてスタンバイしてくれている宮島さんが下袖から登場し、17名が居並んだところで、チームBlack千穐楽のご挨拶に入りました。

「本日は、チームBlack 千穐楽に、ようこそお越し下さいました。フランキー・ヴァリ役の中川晃教です。本日一足先に、ということで、みなさんから一言ずついただきたいと思います。では、ニック・マッシ役の大山真志さんから、お願いします」
中川さんが大山さんのお名前をちょっとかんでしまい、客席の雰囲気がほぐれる中、大山さんのご挨拶が始まります。

「ニック・マッシ役の大山真志です。本日はありがとうございました(拍手)。
まずは、こういう大変な世の中ですけれども、ここまで辿り着けたこと、幸せに思います。沢山のスタッフさんが動いて下さっていたりとか、そして何より、これだけ多勢のみなさん[=お客様]が一緒に、その…何? お手伝い…じゃないや(笑)…[大山さん、ホントに言葉が浮かばない様子]…あの…"お手伝" いじゃない(笑)… !  みなさんがご協力して下さったからこそ」
「ご協力を "お手伝い" って?!」
BOYSからツッコまれた大山さん、笑いながら、
「今、急に、"お手伝い" って出て来ちゃって(笑)すいません! (仕切り直して) ご協力して下さったからこそ、 ここまで来れたんだと思います。ホントにありがとうございます(拍手)。
僕は舞台が大好きです。ホントに大好きで、ここに立ってると "幸せだなぁ" と毎回感じます。今回、この(舞台セットの)一番上の3階から見ていると、みなさんの顔が遠くからでも見えるんですよね、マスク越しでも。で、みなさんが喜んで下さっていたりとか、泣いていたりとか、双眼鏡を構えていて、"あの双眼鏡はトン[=東啓介さんの愛称]の足の長さを測ってるのかな?" とか(客席笑)、いや、それは冗談なんですけど(笑)ー そういうみなさんの顔を見て、"あぁ、今日も舞台頑張って良かったな"  "みなさんが、その顔をしてくれるからこそ頑張れたな" と毎日思っていました。
みなさんから貰ったパワーを胸に、これからツアーが始まりますけれども、そこでも精一杯、駆け抜けて行きたいと思います。そして29日、"ニック" の日ですね! ニックの日の明日は、Greenチームとシングルキャストが千穐楽ということで。皆さん、最後まで応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました!(拍手)」
「ニック・マッシ! 大山マサ~シ~!」
再び中川さんが役名と大山さんの名前をコールすると、お客様から更に大きな拍手が。

続いて中川さんより、
「では、ボブ・ゴーディオの東啓介さんからも、お願い致します」
「本日はお越しいただき、まことにありがとうございました(拍手)。あらためまして、ボブ・ゴーディオ役を務めさせていただきました、東啓介と申します。
僕と真志くんは、2020年の(本公演上演予定がコロナ禍で中止になり)コンサート・バージョンに変わった時から参加させてもらったんですけれども、プレビューが10月6日に開き、28日の今日(の千穐楽)を止まることなく迎えられたこと、ホントに今でも信じられません。(カンパニーの)みなさん、PCRの検査だったりとか消毒だったりとか、毎日毎日、指紋なくなっちゃうんじゃないかっていうくらい(客席笑)やってます。そうやって、舞台をみなさまにお届け出来てるっていうのは、ホントに、全世界みんなに感謝したいと思ってます、僕は! そして歌も歌えて、こうやって喋れて、みなさんの顔も見れて ー 僕は、個人的には1年3ヶ月ぶりに舞台に立たせてもらっていて、こうやって戻って来たことをホントに嬉しく思います。
まだね、東京楽なので、これから地方全部を終えられるまでは気を抜けないなと思ってますので、最後の、最後まで、応援なにとぞよろしくお願いします! ありがとうございました」
「ボブ・ゴーディオ! 東啓介!」

中川さん、東さんの挨拶もコールで締めくくった後、
「そして、トミー・デヴィート役、藤岡正明!」
「みなさま、ご観劇いただき誠にありがとうございます。
えっと、こんな役を演っているとですね(客席笑)、あの、本当に(笑)、ホントにこう、最悪なヤツなんだろうなって思われていて…。たぶん、今日ご覧になったお客さまの中でも、とても僕に対して不快感を覚えている方が(BOYSウケてキャストも笑)いらっしゃるんじゃないかと思うんで、今日せっかく ー」
ここで、客席から拍手が起き、
「あっ! 拍手ってことは不快感を持たれたってことですか?!(笑、客席も笑)
いつも、千穐楽の挨拶とか(自分は)だいたいフザけたことを言って、感動的なのは他の方に任せていたりするんですけど、今日はね、ちょっと、真面目にちゃんと話してみようかな、と。じゃないと、ホントに不快感のまま終わっちゃうような気がして(客席笑)」
藤岡さん、真面目モードで、
「実はですね、僕、日生劇場に、15年ぶりに立たせていただきまして。ホントに久しぶりに、この日生のステージに立たしていただいて嬉しかったんですけど ー 15年っていう時間がホントにあっという間で、"あ、こうやって年をとってっちゃうんだろうな" って思うと、時間って有限なんだなっていう風に感じております。このコロナ禍を、キャスト・スタッフ一同、お客さんからも力をいただいて、乗り越えようと、演劇界(全体が)、しております。この灯を絶やさず、未来へ、この演劇の光を届けていくんだ! と使命に燃えて、これからも ー」
堪えきれず笑い出したキャストに、藤岡さん、トミー・モードのスイッチ入って、
「笑うとこじゃねぇだろ!」
藤岡さん、「はい、はい、はい」「トミーじゃない。マサで(喋って)」とBOYSたちになだめられます。
「精一杯頑張って行きますんでね!」
勢いつけて挨拶を終わらせた藤岡さんに、中川さん、
中川「あれですね、役の力を借りると、何か、強くなれたりする瞬間ってありますもんね」
藤岡「あぁ、ありますよね(笑)」
中川「ホントの彼は、そんな人じゃないんです(客席笑)。みなさん、わかってると思いますけど」
ここで藤岡さんの "逆襲" が!
藤岡「この人だって、勘違いして16だと思い込んでるだけですからね(笑)」
ところが中川さん、これをさらっと受け流し(苦笑)、
「フランキー役の中川晃教です! ありがとうございます!」
と自身の挨拶に移ります。


千穐楽を無事に迎えられた喜びを口にした後、中川さんは、初演が2016年の同じ時期で、かつ、今回もまた同じ時期にこれまた同じく三演目迎えてた『キンキー・ブーツ』の話題に触れ、再演出来る喜びを噛み締めていると語りました。

そして、
「この作品の持ってるものの表現を、役者として、また、ミュージカルという世界でやらせていただいている者として、歌声もそうですけれども、手中に収めながらスキルを磨きながらやってるんですが、どこかで自分の、こう、心みたいなものが入ってしまう瞬間があります。その時、幸せを感じることがあって ー 作品と出会えた喜び、みなさんと出会えている喜び ー すべてのみなさんとひとつのハーモニーを創ることが出来てる、それが『Jersey Boys』の魅力なんだなぁ、ってことを感じるからだと思うんです。
次また1年後か2年後かわかりませんけれども、同じことが出来るのかなって思うことがあって、ちょっと怖いですが、(それは)今が最高だから、いや、最高を創ろうとしてるから、みんなで目指してるから、かもしれません。
今年、フランキー・ヴァリがWキャストになって、花村想太さんを迎えて、僕もまたひとつ、この作品との関わり方が変わったような気がしますが、この作品への愛情を最後まで自分の中で失わずに ー それから、作品のゴールはお客様が入って下さったことによって満たすことが出来るんだ、ということをあらためて実感している "今" です」
そして、BOYSたちと、11月から巡る大阪・博多・名古屋・秋田・横須賀、の地名を順に上げ、横須賀にちなんだ歌謡曲にちらっと触れたりもしつつ、
「こうやってツアーが始まっていくんですけど(笑)
みなさんから戴いたいろんな力も、そして私たちが今築いている、この瞬間のさまざまなものも、同時に、この作品の中でしっかりと育みながら、最後まで公演をしていきたいな、と心から思っております。
長くなりましたが、みなさん、本日は、Blackチームの千穐楽にお越し下さいまして、ありがとうございました」

最後は、
中川「また、明日の千穐楽も、続きます。どうぞみなさん、応援をよろしくお願いします。本日はどうも」
全員「ありがとうございました!」
としめくくり、千穐楽ご挨拶は終了、となったのでした。


明日29日は、いよいよ日生劇場公演、千穐楽です。
どうぞよろしくお願い致します!