異動など、大きな環境変化によって発症の可能性が高まる“五月病”。
そこで前々回は、職場から“五月病”患者を出さないための方法を、
前回は自身が“五月病”にかからないための方法を記しました。
今回は前回の続きとして、一歩突っ込んだ
自らの“五月病”対策をお話したく思います。
◎「職場の五月病対策」については、こちらをご覧ください。
◎「自身の五月病対策(基本編)」については、こちらをご覧ください。
自らの最大の“五月病”対策は、積極的“自己開示”を通じた
職場メンバーとの関係構築だ、と前回申し上げました。
その手段として昼食活用を挙げましたが、一番関係を築くべき、
上司、あるいは自分を直接指導してくれる立場にある先輩が
昼食すら一緒に摂れないほど多忙かもしれません。
これら人々との関係は自らのモチベーションに大きく影響しますから、
なんとしても良い関係を築きたいところ。
さて、こういった状況に置かれた場合、
どうしたらいいのでしょう。
答えは『褒める』。
「えっ、上司や先輩を褒めるだって、そんなの無理、無理!」
って思ったかもしれません。
でも、多忙な上司などとスピーディー、かつ確実に
良い関係を築きたいなら、チャレンジして欲しいと思います。
『褒める』というと、偉そうに聞こえるかもしれませんね。
それならこう考えてください。
「上司などを積極的に『称賛』する」と。
その際のポイントは2つ。
1)あなたから見て、本当に「凄い」と思うことだけを『称賛』する。
2)「凄い」と思う理由を、自分の経験に照らして説明する。
自分が「凄い」と思わないことを称賛すると、
“おだて”と思われ、却って敬遠されますから要注意。
で、その際に真実味を増す手段が、
自分の過去の経験を踏まえ伝える、ということ。
「○○さんは、いつもメールの返信が早いですね。
私は文章力が不足しているせいか、返信に時間が
かかってしまうんです。
良かったら今度コツを教えてもらえませんか?」
『称賛』すると言っても、こんな感じで十分です。
こう言われて悪い気がする人はいません。
上司や先輩のちょっとした「凄い」ところを
見つけたら、チャンス到来。
すかさず『称賛』してしまいましょう。
きっとあなたとの距離が一気に縮まると思います。
異動直後など、職場にいち早く溶け込む手段として活用ください。
◎「年上の方を称賛する方法」については、こちらもご覧ください。